2012/01/13

陰陽と心

人は不健全であると自分のことで精一杯になり、他人のことまで心が及ばなくなる。

人には「心」がある。それでは「心」とは何だろう?

マクロビオティックでは「陰陽」について触れる機会が多いが「心」について語る事は少ない。

実際の「陰陽」は「心のあり方」すなわち「心」の事である。

人の心が分かるとその人と一体化し、心が一つになるので相手の事を理解出来るようになる。

すなわち「陰陽」が分かれば、「心」も分かるのだ。

マクロビオティックは単に知識だけを詰め込んでも意味はなく、自分で想像、発見、体感していく事が重要である。

例えば冷房の中で身体が麻痺されてしまった熱中症の人に30℃の気温を暑いと言っても分からないであろう。

そして、現代人の多くは暑いときには冷たいものを飲み、素麺を食べたりといった大雑把な陰陽は理解しているが、細部には及ばない。

例えば動物は食物と心を1つにして食性を守っている。

それは「勉学」により導き出した結果ではなく、「本能」から身につけたものであり、人の心も「本能を目覚めさせる努力」によって広がる。

無限の可能性を持つ「心」を養い育てる方が、数値で物事を測る「資本」を増やすよりも最終的には楽な人生へとつながるのだ。