これまでも何度かお話しましたが、人間は自然の一部であり、自然に生かされているのです。
時計で例えると、時計の一部品だけを取り出してそれを克明に調べても時計をわかったことにはなりません。
同じように宇宙全体を知らないと人間を知ることは出来ないのです。
とはいってもそのようなことは無理だから部分から調べようというのが西洋で生まれた科学なのです。
これに対し、東洋は自然を能動的に研究するのではなく、自然を自分がどう受け止めるかを考えるのです。
その中で仏教の不二論や易の陰陽が生まれました。
そうすれば宇宙全体はわからなくてもどう自然を受け止めていくかということはわかるのです。