2013/09/10

船上での大変身(Profound Transformations at Sea)

ジョン、ジャン・ベラミー夫妻とのインタビュー
An interview with John and Jan Belleme


ジュリア・フェレーJulia Ferre
















ジョン・ベラミーとサンディー・プケルは “The Holistic Holiday at Sea”クルーズを主催しています。彼らは様々なビジネスを長年共に展開してきました。二人をサポートするようにジャン・ベラミーも精力的に関わっています。ベラミー夫妻はマクロビオティック・ムーブメントに多大な貢献をしてきました。アメリカン・ミソ・カンパニー(AMC)を立ち上げ、“Japanese Foods that Heal”を初め沢山の本の著者でもあります。2013年の3月、ベラミー夫妻から話を聞く機会を得ることが出来ました。


ジュリア(以下J):
お二人にお会いでき、とても嬉しく思います!クルーズの経緯について教えてくれますか。今年2013年が10周年記念だそうですね。どのようにスタートしていったのですか?

ジョン・ベラミー(以下JohnB):
サンディーと私は何年もビジネスをしてきました。みそ工場、セイタン工場、日本食の輸入会社。1980年代と90年代、サンディーはフロリダの海岸線上にあるEden Roc Hotelや他のリゾート地でマクロビオティック・カンファレンスを数多く開いていました。90年代後半、カンファレンスの開催直前にホテルからキャンセルの連絡が入りました。キッチンを修理しており、それがまだ完成してなかったようです。キャンセルされたことが大変ショックであったのでサンディーはカンファレンスを開くのを止めました。それから2002年頃、船上でマクロビオティック・カンファレンスを開くことに興味を持ち、その立ち上げに協力するよう私に声がかかりました。
 最初のクルーズでは400名が参加しました。95%の参加者と講師がマクロビオティックを実践している人でした。クルーズは大成功でしたが、実は大失態がありました。出港した後にマクロビオティックの主な食材をフォートローダーデールに置きっぱなしにしてきたことに気づいたんです。料理長のマーク・ハンナは海上でメニューを変更せざるを得なくなりました。梅干しもなければ他の食材もなかったため、船に備え付けの冷蔵庫から食材を借りることができました。運が良いことにマークは15ポンドの味噌を自前で持ってきていました。参加者には美味しく食べていただけました。成功と言えるのは、参加者の誰もキッチンが大変なことになっているとは気づいていなかったからでしょう。

J:クルーズの趣旨が当初のマクロビオティック・カンファレンスからビーガン・プログラムへ変わっていったのは何故ですか?

JohnB:(クルーズにおいて)マクロビオティックの面はゆっくりと成長し、ビーガンの面は急速に成長しました。2回目のクルーズで私たちはベジタリアン・タイムズ誌とパートナーシップを組み、それ以降、植物性食品をベースにした食事法を提唱する講演者、研究者、料理講師を増やしていきました。Christina Pirello(クリスティーナ・ピレーロ)、Jessica Porter(ジェシカ・ポーター)はマクロビオティック料理の講師として留まり、二人に加えて三番目の講師―Ann GentryIsa MoskowitzBryant TerryColleen Patrick-Gourdreauなどビーガンの世界で有名な講師陣―を毎年紹介していきました。

J:クリスティーナとジェシカは最初のクルーズにもいたのですか?

ジャン・ベラミー(以下JanB):ジェシカはいませんでしたが、クリスティーナはいました。クリスティーナは過去10回のクルーズ全てに参加しています。魅力的かつ情報に富む彼女のクラスはマクロビオティック、ビーガン、両方の参加者に人気があります。ジェシカはクルーズの最初の頃からMCとなり全ての講演者を紹介しています。彼女の面白い講師紹介はクルーズのハイライトの一つとなっています。

JohnB:私たちが目標とするのは、マクロビオティックの基準と教育機会の提供を保ちつつも、急激に成長する世界規模の全体食、植物性食品をベースにした食事法への関心に応えることにあります。

J:私は初めて昨年参加しましたが、4つメニューがありました。何が変わったのでしょう?

JohnB2012年のメニューは、メインとなるマクロビオティック・ビーガンメニュー、グルテン・フリーメニュー、オイル・フリーメニュー、マクロビオティック・ヒーリングメニューの4つでした。座席をアレンジする関係で、その4つが提供できる限度でした。メインメニューはグルテンフリーメニューとほぼ同じですので、2013年はメインメニューに含めました。オイル・フリーメニューはまだ出していますが、ヒーリングメニューは提供していません。

JanB:ヒーリングメニューを希望する参加者が毎回いたので、2012年にそれを提供したのですが、メインメニューが既にマクロビオティックメニューである点と、ヒーリング食は制約されたメニューということに気づかずにそれを要求する人もいました。そこで、今ではヒーリングメニューを希望する人には事前に私たちに連絡を取ってもらい、準備するようにしています。

J:それぞれのメニューを選択した人の割合は?

JanB:オイル・フリーは約25%です。約73%がメインのマクロビオティック・ビーガンメニューを選び、約1%が船上の通常食を希望しています。ヒーリングメユーを希望した人が約6名いました。健康上の特別なニーズを抱えている人やカウンセラーのケアを受けている人たちです。

J:マクロビオティックとビーガンはどのように関係し合うのでしょうか?

JohnB:クルーズの最初の頃、多くのビーガン食の人はマクロビオティックという言葉を聞いたことがありませんでした。その後、マクロビオティックのクラスに行き、「マクロビオティック食とビーガン食との違いは?」などの質問をし始めました。ビーガン食の多くは体系がありません。有機の野菜をたくさん食べますが、穀類や食物の効用には注意を向けません。クルーズ生活が長くなるにつれ、自分の食事の仕方をもっと規律だった形に変えていくことを学んでいきます。船を降りる頃には、マクロビオティックに関する本を買う人もいれば、マクロビオティックもどきのような人も出てきます。非常に集中的に食べ物に対する人々の態度を変える力がこのクルーズにはあります。

JanB:ビーガンの人だけでなく、マクロビオティックの人も完全にビーガン食に傾く人もいます。

J:クルーズの物流面はどうでしょうか?

JohnB:大変なこともあります。例えば、参加者の部屋に用意するサンプル食品、書籍、食料を含め、アメリカや日本など約70の会社がここに荷物を持ってきます。3ヵ所の倉庫に荷物を入れ、船が出発する最後の最後に1ヵ所の倉庫に入れ、そこに集められた荷物を最終的に船に運び入れます。一般の倉庫を使っており、私たちの関係者が全ての荷物を確認してはいません。分かっているのは荷物、例えばテンペなど、が倉庫に着いたということのみです。何かが不足していても把握できないので現状です。
 クルーズの1週間前に全ての食料が船に積まれます。マークとクッキング・スタッフがクルーズ船に乗り、不足分の食料を引き受けます。毎週土曜に船の往来があり、船が土曜以前に来ると、それに荷物を載せ、シェフが乗り、全ての食料を整理して置きます。ミレットはここ、米はそこ、など。シェフの人たちは受け取る食料にリストを持っています。その後、サンディーと私が船からの衛星電話で連絡を受け、実際に何が積まれているかの確認を取ります。34日のうちに抜けているものを調達するのが私たちの仕事です。次のクルーズでは、このプロセスをよりシンプルで効率的なものに変えています。

J:スケジュール管理とプログラム案内の作成はジョンがしているの?

JohnB:ジャンが大体しています。全部で35人の講師と120のクラスがあり、しっかりスケジュールを組まないといけません。それに加え、講演者を紹介するMCがいます。一番有名な講演者を適切な講演会場に手配するのも大事なころです。ハリウッド映画をつくるようなものです。

JanB:プログラム案内の冊子には全ての情報が載っているので特に重要です。現在は自分たちで冊子を持ち込むようにしていますが、ある年は大変な目に会いました。出来上がった冊子を倉庫に運んでもらい、それから1週間前に船に運ぶ手配をしてたのですが、スタッフが在庫の確認をしていたら冊子が見つからなかったのです。

JohnB:倉庫のスタッフは船に載せたと言うし、船のスタッフは受け取っていないと言うし。

JanB:全部再版の準備をして、1700部全ての印刷許可を出す最終期限になって船の上に冊子が見つかったのです。

J:他にはどのようなハプニングに見舞われたのですか?

JohnB:物事がうまくいかないと、ヤキモキしますね。4回目のクルーズの際には、船内に持ち込むほとんどの荷物―ケール、チンゲン菜、たんぽぽ葉など―をフォートローダーデール港に置きっぱなしにしてきました。幸運にも、最初の寄港は翌日のキーウエストでしたので、寄港場所に注文品を運ぶように依頼しました。港に着くと、ストライキがあり、港湾労働者はトラックいっぱいに積まれた荷物を運び入れる助けをしてくれませんでした。私たちはケースをひとつひとつ手で運び入れることになりました。
 具体的に数字を挙げてみると面白いと思います。908kgのたまねぎ、817kgの人参、68kgの塩、136kgの味噌、246Lのメープルシロップ、170Lの米飴、数百ケースの有機ベーグル、90kgのビーガン・クリームチーズなど。生鮮品も含め、トラック4台に満載した分量の食品が必要でした。

J:どれだけのスペースが必要で、どのように在庫を調整したらよいのか全く想像ができませんね。調整といえば、サンディーの話ですと、講演希望者から連絡をもらうこともあるそうですね。どのように対応しているのですか?

JohnB:毎年、約100名が講演を希望して来ます。クルーズで講演することで1千人の人を前に講演する機会が得られるからです。実際は、有名どころの講演者しか聴衆をひきつけることはできません。そうした講演者には大きな劇場会場を割り当て、他の先生には小さい部屋を割り当てています。
 クラスの人数の調整が大切です。1400人の人が着席しなくてはいけないので、本当に有名な講演者を毎回大きな劇場会場に割り当てています。そうしないと、他の二つの部屋に人があふれてしまいます。二つの部屋は合わせて500人を収容できます。全員がクラスに参加する場合、900人が大きな劇場会場に入らなくてはいけないのです。

J:毎回特定の講演者の講演に参加するファンはいますか?例えばヨギ・デサイ(Yogi Desai)のような?

JohnB:彼は良い例です。数人のファンがいるようです。

JanB:エッセルスタイン博士(Dr. Esselstyn)も同様です。キャンベル博士(Dr. Campbell)、エッセルスタイン博士、バーナード博士(Dr. Barnard)と今年はミチオ・クシが私たちのクルーズのロックスターような存在です。彼らのおかげで沢山の人が参加してくれます。参加者が申し込みをする際に、特にだれか気になる講演者がいるか聞いていますが、彼らの名前は必ず上がってきます。

J:他の有名人はどうですか?例えば、マクドウガル博士(Dr. MaDougall)、ディーン・オルニシュ(Dean Ornish)、ディーパック・チョプラ(Deepak Chopra)など。

JanB:マクドウガル博士には2回声をかけましたが、忙しさを理由に断られました。ご自身でリトリートをコスタリカで行い、カリフォルニアではずっとご自身のプログラムを開いています。

JohnB:ディーン・オルニシュにも声をかけましたが、彼(あるいは彼の妻)は船に乗れないみたいです。別の問題としては、私たちはビーガン食を勧めてくれる講演者に来て欲しいのですが、彼は魚の油を勧めたがります。ディーパック・チョプラに関しても、こちら側の希望とうまく合致しないようです。

J:それは彼が霊的なことをもっと勧めたがるからですか?

JanB:そうでもないです。クルーズでも霊的なことは行いますし。

JohnB:ただクルーズではメイン・イベントではそれはしないですね。チョプラはメイン・イベントとして開催する必要がありますので、小さい会場で開催するわけにはいきません。また、彼はアユールベーダー系の内科医で症状によっては肉や乳製品を時々勧めるので適切な人選ではないと思っています。

J:クルーズにアクティビスト(行動家)はいました?

JanB:ある年、45人の倫理的なビーガン食実践者が参加しており、他の人と食べ物について対立していました。概して多くのビーガン人は動物愛護からビーガンになり、やがて健康と植物性をベースとした全粒食について学び始めます。発展過程があり、今は健康に関心を持つビーガンの人が沢山増えてきています。昼食時に若いビーガン食の人たちと話をすると、彼女は他の友人と共に健康や生態系への関心を理由にビーガン食をしているようです。倫理面に関心を寄せて最初はビーガン食を食べていたようですが、今はジャンクフードのビーガン食を食べるのではなく、健康に良いビーガン食をどのように食べるかということに関心があるようです。

J:クルーズを開催するに至った最大の動機はなんですか?

JohnB:哲学的な考えでは、宇宙が機会を与えてくれるということです。サンディーや私が何かアイデアがあり、それを計画したわけでは全くありません。船の上でのカンファレンスに参加したい人がいるとは想像できませんでしたが、どうやらそれに対するニーズがあるようです。味噌工場も同様に、それに対するニーズがあったのです。

J:小規模でスタートして、ニーズを満たすことで大きくなっていったのですね。

JohnB:宇宙が有機的にニーズを組み立ててくれます。実際、サンディーと私はマクロビオティック・クルーズを開催しようという話をしていましたが、マクロビオティックの世界だけに留まっていては大きなイベントになる潜在性はありませんでした。それが大きくなるキッカケとなったのはベジタリアン・タイムズ誌との出会いです。2回目のクルーズの際に彼らとパートナーを組み、広告に「ベジタリアン・タイムズ誌協賛 海上でのホリスティック・ホリデー」と載せました。彼らの雑誌でもクルーズの広告を入れてくれましたし、HP上でもプロモーションをしてくれました。そうした媒体を通じてクルーズのことを知った人が沢山います。それから分かったのは、クルーズで出される食べ物を食べられないけどもクルーズに参加したいという人が何千といることです。そして彼らもクルーズに申込み始めました。

J:クルーズに参加した人はどのような影響を感じていますか?

JohnB:慢性病や深刻なガンなどから見事に快復された人がいます。ベティ・ホーエン(Betty Hoehn)が良い例です。彼女はいつもリカバリー・パネルのメンバーにいます。

JanB:ある年、ベティはクルーズに参加したかったのですが、病状が酷く参加できませんでした。翌年は症状が悪化していました。最初は慢性リンパ性白血病と診断され、二度目はリンパ腫と診断され、余命わずかだと言われたそうです。

JohnB:私たちが一度だけ広告を出した雑誌をたまたま手に取ったみたいです。その雑誌は地域住民向けの雑誌で、全国誌ではありませんでした。たまたま適切な場所で、それを手に取ることができたのです。

JanB:クルーズは3月で、その後5月にリンパ腫と白血病から快復したとの電話を彼女からもらいました。クルーズ船上でマクロビオティックを真面目に実践し、コンサルテーションを受け、料理教室にも参加していました。数ヵ月が経つ頃には悪性細胞の数などが大幅に減り、その数ヵ月後には肥大した脾臓が正常サイズに戻っていました。ベティは2007年か08年に初めて参加して以来、毎年参加しています。今は健康体そのものですね。

JohnB:彼女の夫もクルーズには参加し同じ食事をし始めると、血圧は下がり、血糖値も下がり、PSA前立腺特異抗原)も下がりました。こうしたことはよく起こります。ビーガン食の女性が肉食の夫を一緒に連れてくる。本当はクルーズに参加したくなく、どのクラスにも参加するつもりはなく、どの食事も食べるつもりもない夫は参加費を値切ろうとも思わない。そうした人たちにはクルーズに乗り、いくつかクラスに参加し、すこし食事を食べた後にどんな変化が見られるかを観察するように伝えています。ほとんどの場合、船を降りる頃には二人ともビーガンになり、体重が減り、気持ちがよくなっています。

JanB:ある年、マクロビオティックを実践している娘を持つ夫婦が参加しました。クルーズ船上で提供する何にも関心がない彼らは、提供される食事は何も手を付けず、クラスも受けないため参加費の値引きを要求してきました。その時は彼らの要望を聞いてあげましたが、その後彼らから教訓を学びました。クルーズの最後に彼らからメールをもらいました。「素晴らしいクルーズに参加することができ、私の人生は変わりました。プログラムから提供された食事しか食べず、全部のクラスに参加し、コンサルテーションを受け、いろいろなことを経験できました。」結局彼らは参加費を全て支払ってくれました。この、クルーズで他人と時間を共有し、食事を食べ、クラスに参加することの影響力の強さを表す最も良い例だと思います。

J:熱中できますね。大勢の人たちと食事会場に入れるのが大好きです。家族と一緒に来たら同じテーブルに座っていなくちゃいけないけど、ここでは何百人の中から一緒に座る人を選ばなくちゃいけないもの。

JohnB:意図的にどこにでも座っていいように思います。同じ場所にずっと座らせる船もありますが、私たちのクルーズは人々の出会いの場でもありますし、コミュニティ意識を持ってもらえるよう努めています。

J:コミュニティ意識はとても心強いです。他の人たちはどのように出会いを結んでいったのでしょうか?

JanB:クルーズのおかげで結婚式を開けた人たちもいます。ジャネット・ヴィットは2回目のクルーズの際に船上で結婚しました。ロサンゼルスから来た別のカルペル夫妻は3人の娘を連れてきました。そのうち、2人の娘が船上で婚約者に出会いました。一人でクルーズに参加したい人にはルームメートを選べるプログラムも提供しています。どんな人とルームメートになりたいのか選択肢を与え―自分と同じ国や地域の人、同じ年齢の人など―お互いに連絡を取れるようにしています。

JohnB:素晴らしい友情が生まれました。私の姉は集中治療室の看護師ですが、2回目のクルーズに参加した際に女性の内科医の人とルームメートとなるように手配しました。8年前になりますが、彼女たちはまだ連絡を取り合っているようです。妹もクルーズに参加しました。美容師の彼女は12人の従業員を抱える美容室を開いています。彼女の専門はヘアカラーですが、食べ物の勉強をするために乗ったクルーズ船で、結局、化粧品の毒性について知ることになりました。シェリー・ロジャーズ博士(Dr. Sherry Rogers)も参加しており、彼女が発表したプレゼン資料の中で、青い舌の化粧品専門家が紹介されていました。その資料を見た後、妹は自分の美容室を売り、完全にライフスタイルを変えました。

J:クルーズは今後大きくなりますか?船全体がプログラムで使われるようになりますか?

JohnB:来年は大きくなります。これまでは食事場内の荷物移動の問題で船の半分だけしかプログラムで使えていませんでした。ディナー時には二つの座席指定時間があり、6時からの前半、8時からの後半があります。二つの会場には1400人が着席できます。会場が満員で座席が確保できなかったので今年は100人が参加できませんでした。
 2014年には船の半分の収容人数は1750人の船に乗るようにします。この船をチャーターするには最低でも2000人を集める必要があります。1800人集めても費用全額を賄うには不十分です。財務的なやりくりですね。今年1400人集められたので、来年は1700人は集められると踏んでいます。その後は・・・どうでしょうね。

J:クルーズの仕事はご自身のミッション(そう呼べるのであれば)とどのように関係していますか?日本を訪問し、味噌作りを学び、たくさんの本を書き、アメリカン・ミソ・カンパニーを立ち上げてきましたよね。今はもっとたくさんの人たちを教育し、気づきを与え、たくさんの人たちに影響を与えています。これはずっと望んできたことなのでしょうか?あるいは機会が回ってきただけなのでしょうか?

JohnB:確かに自分の性格を変える大変革な出来事です。基本は大人しい人物ですし、それほど社交的ではありません。クルーズでは1400人を招待していますが、家では夕食に2名を招待することも稀です。

JanB:たぶん常に電話やメールなどで相談にのったりしているからなのかもしれないですね。プライベートな時間が必要かもしれないですね。

JohnB:それでも誰かが学びたいと思って来れば情報を与える必要があります。自分は情報を持っていてそれを与える相手を探しているというよりも、人々が情報を欲しているんです。このクルーズは教育を受けたいと思っている人が教育を受けられるチャンスを提供しています。私やサンディーや他の何かを見つけにクルーズに来ているわけではありません。

JanB:私たちの目標とも実際には関係しています。たくさんの人を助けたいという私たちの望みと確実に関連があります。CME(医学生涯教育・継続的医療教育)プログラムではより多くの人をクルーズに送ってきています。ドクターが他のドクターの研究を聞き、それに触発されたドクターが自分の診察方法や患者への対応方法に影響を及ぼす。このステップが発展していくのを見るのは救われる思いです。

JohnB:奇跡もありました。例えば、キャンベル博士がエッセルスタイン博士について話した後、私たちは彼をクルーズに招待しました。そのすぐ後、クリントン前大統領がビーガン食に転向し、彼の名前を挙げ、エッセルスタイン博士がCNNに登場しさらに有名になりました。その後(フォークス・オーバー・ナイブズいのちを救う食卓革命)Forks Over Knivesという映画が上映されました。私たちが彼を招待したい際には彼のことは全く知りませんでした。彼が有名になると、350人が新たにクルーズに参加しました。誰も予想などできませんよ。

JanB:機会が巡ってきたわけですね。

J:その一員になれ光栄です。ありがとうございました。


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ジョン、ジャン・ベラミー夫妻は、伝統的な日本食のヒーリング・パワーに関する一流の指導者です。1979年、日本に住み、直に手製の味噌作りを約1年学んだ後、世界的な伝統味噌メーカー、アメリカン・ミソ・カンパニー(AMC)を設立。80年代から日本食をテーマに研究し130冊以上の記事をイラスト入りで執筆。Cooking with Japanese FoodsCulinary Treasures of JapanClearspringThe Real Taste of JapanThe Miso BookJapanese Foods That Healが代表的。米国の東海岸を拠点に本物の日本食に関するレクチャーをして回っている。毎冬、サンディー・プケルと一緒に、マクロビオティック料理、健康な生活、ホリスティック医療、ヨガ、瞑想、指圧、ピラティス、ナチュラル・ビューティ教育の専門家を集め、一週間に渡るヘルス・クルーズを主催。ノースカロライナ州サルーダ在住。
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「船上での大変身(Profound Transformations at Sea)ジョン、ジャン・ベラミー夫妻とのインタビューAn interview with John and Jan Belleme」は日本CI協会・編集部が和訳したものです。

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