2012/05/25

智恵

アマゾン奥地の人々は、子どもが火に近づいたり刃物を触ろうとしても、多くの現代人のように子どもを庇い、止めさせることをしないそうです。
せっかく子どもが危険から身を守る勉強をする機会を奪わないための教育方針なのです。
子どもは刃物や火の危険を身をもって体験し、それらへの対処法を学ぶことができるのです。

津波てんでんこという言葉があります。
岩手県の三陸海岸地域にある津波防災伝承の一つで、「津波が来たら、肉親にも構わずに、各自てんでんばらばらに一人で高台へと逃げろ」という解釈だそうです。

私の解釈は少し違います。
津波のような非常時には、万人共通の助かる法というのはなかなか無いものです。
しかし、一人一人がその状況に応じた助かる法はあります。
先の震災による津波の際も、カーテンにしがみつき流されずに助かった方がおられたという話を聞きました。
智恵で助かったと言えるでしょう。

現代人は知識を集めれば何でもできる、豊かな生活ができると思いがちですが、大事なのは智恵なのです。

古代人は知恵を備えており、智恵がなければとっくに人類は滅びていたのです。