陰陽とは、この世の現象ではなく、それを作っている原理であります。
それを科学であらわそうとすると、この世には多くの法則が必要であり、複雑怪奇なものになってしまいます。
科学は横の因果関係、陰陽は縦の因果関係でありますが、桜沢如一は陰陽で科学を表したのですが、このきっかけとなったのが石塚左玄であります。
石塚左玄が陰陽で食を分析した結果、伝統的な日本食がとても良いとの結論に達し、食を正せばあらゆる病気は治るとしました。
その石塚左玄の理論により健康を取り戻した桜沢如一は易を用いて宇宙の秩序を説明しました。
それは知識、覚えるものではなく体感するものです。
冷暖自知、つまり暑さ寒さを知識でなく体感するようなものです。
体感、体得するところから学問が始まるのです。