昨今、マクロビオティックにおいてもエビデンスがあるべきと言われています。
エビデンスとは、特に医学および保健医療の分野で科学的証拠という意味で使われています。
つまりマクロビオティックの効果・効用を科学的根拠に基づいて証明するべきということです。
確かにマクロビオティックを体験したことの無い人にはエビデンスが必要かもしれません。
しかし、常日頃マクロビオティックを実践し、体感している人には不要でしょう。
科学という学問は、化学のような物質を追求する分野においてはめざましく進歩しましたが、一方生命や精神が関わってくる分野においてはどうでしょうか。
医学が進歩したと言われて久しい世の中ですが、病人は一向に減らず、また日本の医療費も増え続けています。
信じ込むことによって何らかの改善が見られるプラシーボ効果についても、その効果をある程度認めつつも、研究はそれほど進んでおりません。
科学の「科」と言う字を調べてみますと、選択、分類またはとが(咎)非難・懲罰されるべき行為とあります。
現代人は科学こそ真理という考えを持っていますが、あくまで学問の一部でしかありえないのです。
それを考えると、英語のscienceを科学と訳したのは科学の本質を捉えているのです。