2012/04/18

科学ではわかり得ないこと

今朝、日課のウォーキングをしておりましたところ、ケヤキに新緑が芽吹いていました。

昨日は気がつかない程だったのが一日の間に成長してしまう新緑の芽吹きの早さに驚くと同時に、昔のことを思い出しました。

学生時分後輩に石川啄木のある短歌について教えてもらいました。
「不来方の お城の草に寝転びて 空に吸われし十五の心」
そして盛岡城にはその歌碑があるということでした。

そんなこともすっかり忘れていた三年前、たまたま盛岡城を通りかかり、その歌碑に辿り着いたのです。

ここで詠われている十五歳というと、正に青春真っ盛りです。
しかし青春の頃を美しく思うのは後々振り返った者の感じるところで、その最中にいる当人にとっては夢と現実の間で辛い思いをすることばかりであります。
マクロビオティックでは、元々人間の意識は自分のものでなく、大空や宇宙のものであると言われています。
石川啄木が寝転んで空を仰ぎ見たとき啄木の意識が空に吸われる、つまり空と一体(空そのもの)になったのです。

詩人というのは、感情である第三判断力を備えているため、科学ではわからないことがわかるのであり、図らずとも宇宙の原理に気づいているのでしょう。