2014/02/07

免疫力を高めよう(Strengthening Immunity )パート1

ボブ・リゴンBob Ligon

















免疫力は活力機能の平衡の維持と、その平衡を脅かす異常な脅威に対応する身体的な力により測られます。何が免疫システムを構成するのかということに関しては複数の見方があります。例えば、生化学的機能の見方では、バクエリアや抗体、Tセル、ミネラル・バランス、重要な臓器の強度や状態など(消化・排出不良、漏れやすい腸管、弱い腎臓)の観点からも捉えることができます。あるいはエネルギーの観点からは、精神的、感情的、霊的エネルギーの獲得、統合、排除と捉えることができます。第1部では、免疫力に関する肉体的な慣習に焦点を当て、第2部では精神、感情、霊の問題を取り上げます。

循環が鍵
 健康と治癒の土台には循環があります。血液、栄養素、微量栄養素、エネルギー(生命力)を細胞に運び、細胞活動の副産物を排出する。その過程の真っただ中で細胞は奇跡的に栄養素とエネルギーを「命」に変化させ、細胞、体組織、臓器に命を吹き込み活力を与え、身体と心と霊性を生み出しています。表面的に捉えれば、ある人がレストランでウェイターが給仕してくれた食事を食べ、片づけ係の人が後ほど皿を回収してくれる、そのような循環をイメージしてください。

食事は必ずしも必要か?
 免疫系を強化する上でそれを補助する食習慣は必須条件です。それなくては長期的な力強い免疫力を保つことはできません。同様に、健康な食生活は強い免疫力を保証するものではありません。心の硬直性、感情の停滞、霊的エネルギーなど他の要因も同様に考慮しなくてはいけません。とはいえ、先ずはどのような食習慣が免疫力強化につながるのでしょうか?少なくとも当初は、身体を弱体化させる食べ物と飲み物を摂らないようにすることで、強い免疫力が獲得できるようになると分かりました。

砂糖
 弱い免疫系を強化するには、あらゆる砂糖や単純・精製糖質を摂らないようにすることです。ここで言う砂糖とは、全ての甘味料(精製糖、黒糖、粗糖、コーンシロップ、糖蜜、蜂蜜、メープルシロップ、アガベシロップ、有機ケーンシュガー等)のことです。免疫力欠乏症の場合には、米飴、大麦麦芽糖、果物、フルーツジュース、甘酒も避けた方が無難でしょう。あらゆる精製食品、特にパンやパン菓子など精製された小麦食品、アルコール飲料も避けるべきでしょう。

乳製品
 大部分の乳製品は多くの人にとって完全に代謝するのは難しく、体内で停滞してしまいます。乳製品は特に呼吸器系など肉体面において大きな停滞要因となり、免疫系のストレス要因となります。風邪をひきやすい人、耳感染に何度も悩む子供は乳製品を絶つことで目覚ましい回復を見せることがよくあります。乳製品とは、牛乳、バター、チーズ、コテージチーズ、アイスクリーム、ケフィール、ヨーグルト、ギーなどです。ヨーグルトやギーを食すことが健康状態と体調が良くなることがありますが、経験上、免疫力が弱い人にとっては停滞要因となります。それぞれの人が経験豊富なカウンセラーと一緒にヨーグルトやジーが健康に寄与するか実験してみるとよいでしょう。

パリパリ食
 アメリカ人はパリパリとしたクランチーな舌触りが好きです。以前読んだ記事には、コーンチップスやポテトチップスを作る製造会社が単位面積あたりの特定な圧力を計算し、チップスを食べた際にちょうど良い「パリパリ感」を醸し出せるようにしているそうです。ただ、そうした乾燥して硬いパリパリとした、おそらく塩っぽいスナックは体液で大きな割合を占めることになります。胃は食べ物を液状に変える必要があります。乾燥して硬いパリパリの食べ物は体内の液体の重しとなり、前に話した循環に悪影響を与え、同程度、免疫系を弱めることになります。ポンセン、ポップコーン、他のマクロビオティック、有機、自然食クラッカー、チップス、パリパリスナックも避けるべきです。

パンと小麦製品
 私の母は素晴らしい焼き食品の職人でした。ドイツの気質があったからでしょうか。小さい頃、家には常に焼いた食べ物が置いてあり、ホームメイドのイーストパンがありました。美味しいパンがとても大好きでした。今日、美味しいパンとは天然酵母の有機全粒のもので、パン生地に混ぜるちょうど前に穀類を挽き作ります。美味しいパンは栄養化が高いですが、そうしたパンでも弱い免疫系には負担となります。小麦製品は体内でつまり、結腸に留まり便秘の原因となり、生地の湿り気は胃に負担をかけます。惜しい全粒穀類粉を使った製品は健康的で栄養のある食べ物ですが、弱い免疫系を持つ人は避けることをお勧めします。ただ、蕎麦など全粒麺は大部分の人の免疫系にはそれほど負担になりません。

たんぱく質と脂質食品

 放し飼い、有機、干し草を飼料とする多くの動物性製品であっても重く、脂肪が多く体内で停滞と疲弊を招きます。繊維が少ない動物肉と、脂質の多い食物のドロドロとした血液が免疫系を弱めます。動物食が食べたいのであれば、細身の家禽と魚であればマシでしょう。動物食の例外は栄養化の高い硬い骨のスープです(以下参照)。油、ナッツ、種、アボカドなどは有機であっても大量に食べれば体内に不要に留まるため、避けた方がよいでしょう。フラックスオイルや少量のオリーブオイルであれば油源として推薦します。

[ダシ骨スープ]
有機生育された牛、鶏の骨を自然食品店で買いましょう。4L圧力鍋で2ポンド(約1kg)の骨を使います。牛、鶏の骨をすすぎ、圧力鍋に入れ、水を入れましょう。3インチ(約7cm)に切ったワカメを4つ、大さじ2杯の米酢を入れましょう。ワカメは貴重なミネラル源となり、酸性の米酢は骨からアルカリ性のミネラルを抽出します。鍋の蓋を締め、圧力をかけ、低熱で4時間調理し、火から外しましょう。(あるいは、牛、骨肉を4時間水で煮立ててもよいですが、時間がかかります。)

 圧力が下がったら鍋を開け、骨を取り除きましょう。大きな容器に煮汁を移し、蓋をしましょう。一晩冷蔵庫に入れましょう。脂肪が上に上がり、固まります。

 翌日、上澄みの脂質を取り除きましょう。上澄み以下はミネラルと栄養素が豊富なスープ汁になります。すぐ飲みたい場合はスープの1 1/2カップを椀によそいましょう。残りのスープ汁を小さい容器に移し、冷凍庫で保存しておきましょう。

カフェイン:偽のエネルギー源
 長期的に免疫力を高めるためにはカフェインを摂らないようにすべきです。カフェインを摂ることで活力が上がるのは事実ですが、その代償もあります。表あれば裏もあり。カフェインはコーヒー、紅茶、ソーダ、チョコレートの中に含まれています。影響力から見れば、カフェインは食べ物というよりは薬に似ています。薬の影響力の範囲は狭く、即効性があり、効果は絶大です。危機的な状況では薬は効果があり、より深刻な状態を悪化させるのを防ぐ働きがあります。薬のように頻繁に摂らなければ、カフェインは有用です。毎日の飲み物のように摂ると免疫力を弱めることになります。カフェインは貯蔵されたエネルギーを活発なエネルギーに変える力があり、一時的に力が湧きます。ただ、カフェインの欠陥として、エネルギーをすぐ転換できる一方、それ自体何もエネルギーを貯蔵しないということです。緑茶とダークチョコレートは例外か、と聞かれることがよくありますが、個人の判断に委ねています。実感として、頻繁なカフェイン摂取は免疫系を弱めることになると感じています。

マクロビオティックの力
 ではどのような食習慣が免疫系を強化するのでしょうか?個々人の体調に合わせたマクロビオティックの食事法が有効です。下記に列挙したことはもう何度も見聞きしていますが、30数年たった後でも思い出してみることも有用です。

全粒穀類/複合炭水化物
・玄米、雑穀
・焼いたスクワッシュポテト、さつま芋
・根菜類―人参、蕪、大根、牛蒡

野菜
・カリフラワー、ブロッコリー、スイートコーン、緑豆、えんどう豆、セロリ、等
・葉野菜―ケール、コラード

良質の油
・ごま油
・オリーブオイル
・フラックスオイル

良質のたんぱく質
・豆
・テンペ
・魚
・鶏肉

海藻
・ワカメ、昆布、アラメ、海苔

発酵食品
・沢庵、その他の漬け物
・サワークラフト
・納豆
・味噌、醤油、たまり

 基礎的なマクロビオティックの本(Essential Guide to Macrobiotics)を参照し、その他の食べ物を挙げることもできます。上記で列挙した食べ物も体調によっては相応しくないものもありますし、足りないものもあります。「マクロビオティック食」という固定化された食事法ではなく、個人に合わせたマクロビオティックの食事原理が大切であることを強調しておきたいと思います。その食事原理を効果的に活用するには、研究、実践、実験が必要です。経験のあるカウンセラーからのアドバイスも当初は有用でしょう。

 さらに、食物は最低限有機食品の質を維持し、食事は定時に食べ、夜7時以降の食事と無意識なスナック食は最小限に留めるか、なくすべきです。

水分補給
 人体の大部分(全体重の75%)は水分であり、体液の同化と循環は免疫系の強化に不可欠です。どのような液体であれ、吸収した液体は細胞隅々にいきわたります。ミネラルを含む液体は効果的な水分補給を可能とすることが分かりました。最も効果的な補給方法の一つは味噌汁です。その他、塩を一握り/レモンを加えた水や、特にミントやカモミールなどのハーブティーもお勧めです。

その他のライフスタイル要因
 前述した通り、食事は必要ですが、十分条件ではありません。休息と活力を甦らす睡眠も同様に重要です。自分の患者さんたちと話をしていて気付いたのは、休息、睡眠が不十分な人がほとんどでした。皆、免疫系が一日の間に耐えられる以上の活動をしています。今日、慢性的に疲れ、疲弊し、枯渇し、免疫力を著しく低下させる体調にあります。休息が不十分だと、貯蔵されているエネルギーを使い活動しなくてはならず、そのエネルギー消費は免疫力の低下を意味します。

 エネルギーと血液の循環を促し、免疫力をつけるためには、適度なエキササイズが有用です。軽めの競歩などのエアロビ運動、ヨガや気候、太極拳などのストレッチや捻り運動を合わせると良いでしょう。生姜の水で付けたタオルで肌をマッサージすることで、血液とエネルギーの循環が刺激されます。

 一日に2度塩水で鼻腔を洗うことでしっとりし、埃などの粒子を取り除くことができます。特に寒い日、インフルエンザの時期には有用です。

 適度な性活動も免疫力が低下するのを防ぐ働きがあります。中医学では高頻度の射精と妊娠は性欲過剰の兆候です。性活動の喪失の程度はもちろん個人差があります。

 最後に、肉体面を主に取り挙げたここでの結論として、腎臓を強くする方法を提案します。ヘルマン相原氏も度々腎臓の力を維持するよう提案していました。中医学では身体中のエネルギー需要を満たす「充電器」「発電所」と捉えています。長年の経験からも腎臓を強くすることが免疫力の強化と全体的な健康と活力の維持に不可欠だと考えています。

腎を鍛える
●塩の摂取量を制限する
・摂取量には個人差がある
・塩っぽいと感じるのであれば塩が過多
・味がしないのであれば塩気が不足
・料理中に塩を使い、食卓の上で塩を加えないようにする

●乾燥して硬い、パリパリとした塩気の多いスナックを避ける
チップス、クラッカー、ポップコーン、パンの過食

●歩く
特に野外と丘を裸足で歩く

●新鮮な空気を吸う

●汗をかく活動をする
庭いじり、家の掃除、肉体労働、エアロビ、サウナなど

●温かい塩湯

●体幹を強化・回転させる運動
ピラティス、ヨガ、太極拳、気功

●マッサージ
タイガーバームを足の腎反射区に塗る

●午後の3~5時の間に休憩・昼寝

●カフェイン、砂糖を避ける

●特に夕方、腰の真ん中、下部に生姜湿布。就寝前も良い。

備考
 明確な健康食と肉体活動が強い免疫力と全体の健康を維持するうえで大切ですが、私たちを成り立たせている全体を構成するその他のエネルギーも同様に真の治癒、活力のある健康、強い免疫力には必要です。

 パート2ではエネルギーの領域に焦点を置き、特に、精神面、感情面、霊性面における態度が健康と免疫系にいかに影響を与えるのかを述べたいと思います。


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ボブ・リゴン氏は1989年から93年までGeorge Ohsawa Macrobiotic FoundationとVega Study Centerに所属し、1992年から2000年までMacrobiotics Today誌の編集に携わる。年1回開催されるFrench Meadows Macrobiotic Summer Campで講師とカウンセラーを務める。98年サンディエゴのPacific College of Oriental Medicineで鍼灸と雑草学を学ぶ。マクロビオティック、中医学の知識を統合し自身の食生活、ライフスタイルのカウンセリング、ライフ・コーチングを行う。現在、オハイオ州アクロンで伝統的な中医学を実践し、カウンセリングとライフ・コーチングを電話でも行っている。予約は下記へ。
330-696-3385
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「免疫力を高めよう(Strengthening Immunity )パート1」は日本CI協会・編集部が和訳したものです。

GOMFの連絡先は下記となります。

E-mail:gomf@earthlink.net
英語版を読みたい方は下記のウェブサイトをご参照ください。

2013/11/27

フレンチ・メドウズ 思い出は永遠に(French Meadows Timeless Memories)

ジュリア・フェレーJulia Ferre
写真:ジェラード・ラムGerard Lum






















フレンチ・メドウズ・サマーキャンプの参加者の多くは、キャンプの参加をその年を振り返る良い機会と感じているようです。キャンプへの参加を境に新たな日々が始まると共に、次の年へと繋がる個々人の成長を記録するイベントでもあります。誕生日や記念日、休暇といった年一回のイベントは、あっという間に時間が経ってしまいます。でも、一年という視点で振り返ると自分がどれだけ成長したのかを垣間見ることができます。

 キャンプで過ごす時間はあっという間に過ぎる面もあれば、時間が止まったように感じる面もあります。日中は、食事をしたり、レクチャーを聞いたり、小川でリラックスしたりしている時間はゆっくりと、その時々のリズムで、流れていきます。



 







 今年はたくさんのイベントのおかげで、私たちは時間という感覚を超えた何かを感じることができました。先ず、過去数年連続で、小さい子供を持つ家族がたくさん参加してくれました。子供たちは絆を深め、キャンプを元気にするエネルギー源となってくれました。料理を作り、工芸品を作り、バラエティショー(発表会)では劇を披露してくれました。子供たちはキャンパー達のために時間の番人にもなってくれました。子供たちの行動を観察することで両親は子供の成長を考える時間を持てました。

 キャンプでの時間はあっという間に過ぎることもあり、この良い例が今回のキャンプでもありました。キャンプに長い間参加して下さっていたキャンパーが2人(Barbara Johnston BrownとWill Hoglund)、今年(2013年)5月に亡くなり、彼(女)たちの為に素敵な哀悼式を行いました。











 Willはノースダコタ州ファーゴ出身で、GOMFが法人登記したのと同年の1971年にTochi Natural Food Storeを設立しました。Willはミネソタからポップコーン、サンディエゴのGold Mine Natural Foodsから醤油などの食材をキャンプに持ってきてくれました。彼は食品だけでなくアメリカ原住民の伝統にも関心を寄せていました。毎年Medicine Wheel(「聖なる輪」「生命の輪」「魔法の輪」「神聖な儀式」を執り行う場所。)を建て、キャンプ仲間に参加を呼びかけ、ドラムを叩いたり、瞑想したり、想いを共有していました。Medicine Wheelは地面上に描かれ、東西南北、上下、内を表し、サイクルを通じた自然を意味し、時間の経過と個人の内なる反応に対応します。Willはこの伝統を維持することをキャンプ仲間に託し、私たちはその意思を尊重していくつもりです。

 Barbaraも地元で精力的に活動している人でした。彼女は夫のMichael Brownと共にカリフォルニアのサンフランシスコに住んでおり、バークレイでGreen Earth Caféを開いています。たくさんのマクロビオティックな友人の生活に関わり、料理教室の開催、持ち帰り料理の準備、パーティーのケータリング、ワークショップをしたりしていました。キャンプでの追悼の際には、彼女と時間を共にした人が一人ずつ立ち上がり、彼女のおかげで自分の生活がどれほど充実したものになったのかを話し、どれほど多くの人が彼女から感動をもらえたのか、ということが明らかに分かる場となりました。Brown夫妻は多くの面で―絶版となった本を再版するプロジェクトや、最近閉店したカフェから食物を寄付してくれることなど―キャンプをサポートしてくれました。











 キャンパー達に愛された二人にさよならを言うのは悲しいことですが、時間が経過するのを受け入れたいと思います。時間は面白い単位ですね。それ自体は日、月、年を測るにすぎませんが、深く顧みると、それぞれの単位には重要な意味があります。

 ある年のキャンプでヘルマンは継続性というテーマについて話をした際に、この単位の重要性についても話をしていました。彼の話を意訳すれば、出来事の重要性はその継続性に求められます。相対界の出来事には常に始まりと終わりがあり、全ては変わるものです。それでも大切なのは自分たちが始めた物事の継続性にあります。











 私の解釈としては、時間はスタートしストップする様に思え、私たちは出来事の始まりと終わりを測ります。そこに無限という時間を超越した特性を考慮すると、物質の核が見えてきます。Willの場合、単純性・純真という時間を超越した特性を持っていました。毎年キャンプに参加し、静かに定期的に他のキャンパーと交流していました。毎年何千マイルも運転し、何年にも渡り子供と孫をキャンプに連れて来る、キャンプが大好きな人でした。毎年欠かさずキャンプへ備品を提供してくれ、Medicine Wheelを始めとするキャンプでのイベントも欠かさず開いてくれました。彼にとってそれらは大切なことでした。

 Barbaraも信念のある人でした。良い食を好み、素晴らしいシェフでした。人々とマクロビオティックが持つ力強さが大好きでした。その可能性について話し、試食として食物を提供することを通じ、出会う全ての人と自分の考えを常に共有していました。自分にとって意味のある大義を大切にすることで、他の人がそれから恩恵を得ることができました。











 キャンプ自体も継続性のあるものです。44年間、同じ場所でキャンプを開けていること自体、まるで生きているかのようです。これまでの全キャンプと、そのいろいろな思い出を振り返ることができます。全ての先生と彼らの講義、塩や望診、暴露話など。長年かけてたくさんの子供たちが参加してくれました。現在、10代の子や大人になった「キャンプ」ベイビー達も参加者でした。3世代に渡り何年もの間、キャンプに参加してくれた家族もいました。成長した両親が大人になった子供を連れて参加することもあれば、逆の場合もありました。

 それから、キャンプ自体のパラメーターもあります。例えば、小川の水嵩が高い年もあれば、貯水池の水嵩が低い年もあります。野生の動植物も変化します。新しい鳥が出現し、テントウムシが孵化し、熊がウロチョロしている時もあります。木々についても同様です。大きな木は時間の経過を感じさせず、小さい木は大きく成長していきます。











 フレンチ・メドウズ・サマーキャンプの持続性は何なのでしょう?何年もマクロビオティックの同志が同じ場所に集まっているからでしょうか?薪火を使い、全粒穀物、植物ベースの食物を料理しシェアしてきたからでしょうか?キャンプに参加し、家族と同じくらい強いコミュニティを築いてきたたくさんの参加者のおかげでしょうか?

 フレンチ・メドウズで形成されてきたスピリットがあります。それは友情、友愛であり、キャンプ地という場所の限界を超え、持続してきました。参加した年以降に参加できずにいた人たちも、自分が過ごした年のキャンプを考えるだけで、感慨深さを思い出すようです。

 フレンチ・メドウズ・サマーキャンプは毎年7月に開催しています。毎年、最後の日の前日のキャンプファイヤーでAuld Lang Syne(オールドラングサイン。蛍の光)を歌います。たくさんの人にとって、キャンプは新しい年の始まりであり、この歌は時間の経過を象徴すると共に、新たな繁栄の年を祈念するものとして歌われています。


“For auld lang syne, my dear, for auld lang syne. We’ll take a cup of kindness yet, for auld lang syne”







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ジュリアはFood and Intuition 101, Basic Macrobiotic Cooking, French Meadows Cookbookの著者です
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「フレンチ・メドウズ 思い出は永遠に(French Meadows Timeless Memories)」は日本CI協会・編集部が和訳したものです。

GOMFの連絡先は下記となります。
E-mail:gomf@earthlink.net
英語版を読みたい方は下記のウェブサイトをご参照ください。

http://www.ohsawamacrobiotics.com/pdf-downloads/macrobiotics-today-pdf-nov-dec-2013-detail

2013/09/27

普遍の原理を身に着け生きる

これまでも度々お話しましたが、陰陽というのは人から教わることではなく各自が考えるものです。
トマトは赤い陽性な色をしていますがなぜ陰性だと言われているのでしょう?
これも十人いれば十通りの答えがあるのです。

陰陽とは原理ですから自分で考え、本能を開発していくことが必要であり、これを人から教わるというのは不可能なのです。
こうして本能が開発されていけば、考えなくても味覚で陰陽がわかるようになり、陰陽という普遍の原理を身に着けることができるのです。

2013/09/11

マクロビオティックで無意識を鍛える

我々には意識と無意識があります。
物を落としそうになったときに素早く手を出して掴むことがありますがこれは正に無意識の為せることであり、意識では絶対にできないような瞬時の判断をしているのです。
マクロビオティックを実践していくとこの無意識が鍛えられ、電車が揺れる直前に吊り革を掴んでいたり、また電車に乗り遅れたと思っていたら電車も遅れていて乗ることができたりという経験をよくするようになります。
皆様にも是非無意識を意識(言葉がおかしいですが)し、鍛えていただきたいと思います。

2013/09/10

船上での大変身(Profound Transformations at Sea)

ジョン、ジャン・ベラミー夫妻とのインタビュー
An interview with John and Jan Belleme


ジュリア・フェレーJulia Ferre
















ジョン・ベラミーとサンディー・プケルは “The Holistic Holiday at Sea”クルーズを主催しています。彼らは様々なビジネスを長年共に展開してきました。二人をサポートするようにジャン・ベラミーも精力的に関わっています。ベラミー夫妻はマクロビオティック・ムーブメントに多大な貢献をしてきました。アメリカン・ミソ・カンパニー(AMC)を立ち上げ、“Japanese Foods that Heal”を初め沢山の本の著者でもあります。2013年の3月、ベラミー夫妻から話を聞く機会を得ることが出来ました。


ジュリア(以下J):
お二人にお会いでき、とても嬉しく思います!クルーズの経緯について教えてくれますか。今年2013年が10周年記念だそうですね。どのようにスタートしていったのですか?

ジョン・ベラミー(以下JohnB):
サンディーと私は何年もビジネスをしてきました。みそ工場、セイタン工場、日本食の輸入会社。1980年代と90年代、サンディーはフロリダの海岸線上にあるEden Roc Hotelや他のリゾート地でマクロビオティック・カンファレンスを数多く開いていました。90年代後半、カンファレンスの開催直前にホテルからキャンセルの連絡が入りました。キッチンを修理しており、それがまだ完成してなかったようです。キャンセルされたことが大変ショックであったのでサンディーはカンファレンスを開くのを止めました。それから2002年頃、船上でマクロビオティック・カンファレンスを開くことに興味を持ち、その立ち上げに協力するよう私に声がかかりました。
 最初のクルーズでは400名が参加しました。95%の参加者と講師がマクロビオティックを実践している人でした。クルーズは大成功でしたが、実は大失態がありました。出港した後にマクロビオティックの主な食材をフォートローダーデールに置きっぱなしにしてきたことに気づいたんです。料理長のマーク・ハンナは海上でメニューを変更せざるを得なくなりました。梅干しもなければ他の食材もなかったため、船に備え付けの冷蔵庫から食材を借りることができました。運が良いことにマークは15ポンドの味噌を自前で持ってきていました。参加者には美味しく食べていただけました。成功と言えるのは、参加者の誰もキッチンが大変なことになっているとは気づいていなかったからでしょう。

J:クルーズの趣旨が当初のマクロビオティック・カンファレンスからビーガン・プログラムへ変わっていったのは何故ですか?

JohnB:(クルーズにおいて)マクロビオティックの面はゆっくりと成長し、ビーガンの面は急速に成長しました。2回目のクルーズで私たちはベジタリアン・タイムズ誌とパートナーシップを組み、それ以降、植物性食品をベースにした食事法を提唱する講演者、研究者、料理講師を増やしていきました。Christina Pirello(クリスティーナ・ピレーロ)、Jessica Porter(ジェシカ・ポーター)はマクロビオティック料理の講師として留まり、二人に加えて三番目の講師―Ann Gentry、Isa Moskowitz、Bryant Terry、Colleen Patrick-Gourdreauなどビーガンの世界で有名な講師陣―を毎年紹介していきました。

J:クリスティーナとジェシカは最初のクルーズにもいたのですか?

ジャン・ベラミー(以下JanB):ジェシカはいませんでしたが、クリスティーナはいました。クリスティーナは過去10回のクルーズ全てに参加しています。魅力的かつ情報に富む彼女のクラスはマクロビオティック、ビーガン、両方の参加者に人気があります。ジェシカはクルーズの最初の頃からMCとなり全ての講演者を紹介しています。彼女の面白い講師紹介はクルーズのハイライトの一つとなっています。

JohnB:私たちが目標とするのは、マクロビオティックの基準と教育機会の提供を保ちつつも、急激に成長する世界規模の全体食、植物性食品をベースにした食事法への関心に応えることにあります。

J:私は初めて昨年参加しましたが、4つメニューがありました。何が変わったのでしょう?

JohnB:2012年のメニューは、メインとなるマクロビオティック・ビーガンメニュー、グルテン・フリーメニュー、オイル・フリーメニュー、マクロビオティック・ヒーリングメニューの4つでした。座席をアレンジする関係で、その4つが提供できる限度でした。メインメニューはグルテンフリーメニューとほぼ同じですので、2013年はメインメニューに含めました。オイル・フリーメニューはまだ出していますが、ヒーリングメニューは提供していません。

JanB:ヒーリングメニューを希望する参加者が毎回いたので、2012年にそれを提供したのですが、メインメニューが既にマクロビオティックメニューである点と、ヒーリング食は制約されたメニューということに気づかずにそれを要求する人もいました。そこで、今ではヒーリングメニューを希望する人には事前に私たちに連絡を取ってもらい、準備するようにしています。

J:それぞれのメニューを選択した人の割合は?

JanB:オイル・フリーは約25%です。約73%がメインのマクロビオティック・ビーガンメニューを選び、約1%が船上の通常食を希望しています。ヒーリングメユーを希望した人が約6名いました。健康上の特別なニーズを抱えている人やカウンセラーのケアを受けている人たちです。

J:マクロビオティックとビーガンはどのように関係し合うのでしょうか?

JohnB:クルーズの最初の頃、多くのビーガン食の人はマクロビオティックという言葉を聞いたことがありませんでした。その後、マクロビオティックのクラスに行き、「マクロビオティック食とビーガン食との違いは?」などの質問をし始めました。ビーガン食の多くは体系がありません。有機の野菜をたくさん食べますが、穀類や食物の効用には注意を向けません。クルーズ生活が長くなるにつれ、自分の食事の仕方をもっと規律だった形に変えていくことを学んでいきます。船を降りる頃には、マクロビオティックに関する本を買う人もいれば、マクロビオティックもどきのような人も出てきます。非常に集中的に食べ物に対する人々の態度を変える力がこのクルーズにはあります。

JanB:ビーガンの人だけでなく、マクロビオティックの人も完全にビーガン食に傾く人もいます。

J:クルーズの物流面はどうでしょうか?

JohnB:大変なこともあります。例えば、参加者の部屋に用意するサンプル食品、書籍、食料を含め、アメリカや日本など約70の会社がここに荷物を持ってきます。3ヵ所の倉庫に荷物を入れ、船が出発する最後の最後に1ヵ所の倉庫に入れ、そこに集められた荷物を最終的に船に運び入れます。一般の倉庫を使っており、私たちの関係者が全ての荷物を確認してはいません。分かっているのは荷物、例えばテンペなど、が倉庫に着いたということのみです。何かが不足していても把握できないので現状です。
 クルーズの1週間前に全ての食料が船に積まれます。マークとクッキング・スタッフがクルーズ船に乗り、不足分の食料を引き受けます。毎週土曜に船の往来があり、船が土曜以前に来ると、それに荷物を載せ、シェフが乗り、全ての食料を整理して置きます。ミレットはここ、米はそこ、など。シェフの人たちは受け取る食料にリストを持っています。その後、サンディーと私が船からの衛星電話で連絡を受け、実際に何が積まれているかの確認を取ります。3、4日のうちに抜けているものを調達するのが私たちの仕事です。次のクルーズでは、このプロセスをよりシンプルで効率的なものに変えています。

J:スケジュール管理とプログラム案内の作成はジョンがしているの?

JohnB:ジャンが大体しています。全部で35人の講師と120のクラスがあり、しっかりスケジュールを組まないといけません。それに加え、講演者を紹介するMCがいます。一番有名な講演者を適切な講演会場に手配するのも大事なころです。ハリウッド映画をつくるようなものです。

JanB:プログラム案内の冊子には全ての情報が載っているので特に重要です。現在は自分たちで冊子を持ち込むようにしていますが、ある年は大変な目に会いました。出来上がった冊子を倉庫に運んでもらい、それから1週間前に船に運ぶ手配をしてたのですが、スタッフが在庫の確認をしていたら冊子が見つからなかったのです。

JohnB:倉庫のスタッフは船に載せたと言うし、船のスタッフは受け取っていないと言うし。

JanB:全部再版の準備をして、1700部全ての印刷許可を出す最終期限になって船の上に冊子が見つかったのです。

J:他にはどのようなハプニングに見舞われたのですか?

JohnB:物事がうまくいかないと、ヤキモキしますね。4回目のクルーズの際には、船内に持ち込むほとんどの荷物―ケール、チンゲン菜、たんぽぽ葉など―をフォートローダーデール港に置きっぱなしにしてきました。幸運にも、最初の寄港は翌日のキーウエストでしたので、寄港場所に注文品を運ぶように依頼しました。港に着くと、ストライキがあり、港湾労働者はトラックいっぱいに積まれた荷物を運び入れる助けをしてくれませんでした。私たちはケースをひとつひとつ手で運び入れることになりました。
 具体的に数字を挙げてみると面白いと思います。908kgのたまねぎ、817kgの人参、68kgの塩、136kgの味噌、246Lのメープルシロップ、170Lの米飴、数百ケースの有機ベーグル、90kgのビーガン・クリームチーズなど。生鮮品も含め、トラック4台に満載した分量の食品が必要でした。

J:どれだけのスペースが必要で、どのように在庫を調整したらよいのか全く想像ができませんね。調整といえば、サンディーの話ですと、講演希望者から連絡をもらうこともあるそうですね。どのように対応しているのですか?

JohnB:毎年、約100名が講演を希望して来ます。クルーズで講演することで1千人の人を前に講演する機会が得られるからです。実際は、有名どころの講演者しか聴衆をひきつけることはできません。そうした講演者には大きな劇場会場を割り当て、他の先生には小さい部屋を割り当てています。
 クラスの人数の調整が大切です。1400人の人が着席しなくてはいけないので、本当に有名な講演者を毎回大きな劇場会場に割り当てています。そうしないと、他の二つの部屋に人があふれてしまいます。二つの部屋は合わせて500人を収容できます。全員がクラスに参加する場合、900人が大きな劇場会場に入らなくてはいけないのです。

J:毎回特定の講演者の講演に参加するファンはいますか?例えばヨギ・デサイ(Yogi Desai)のような?

JohnB:彼は良い例です。数人のファンがいるようです。

JanB:エッセルスタイン博士(Dr. Esselstyn)も同様です。キャンベル博士(Dr. Campbell)、エッセルスタイン博士、バーナード博士(Dr. Barnard)と今年はミチオ・クシが私たちのクルーズのロックスターような存在です。彼らのおかげで沢山の人が参加してくれます。参加者が申し込みをする際に、特にだれか気になる講演者がいるか聞いていますが、彼らの名前は必ず上がってきます。

J:他の有名人はどうですか?例えば、マクドウガル博士(Dr. MaDougall)、ディーン・オルニシュ(Dean Ornish)、ディーパック・チョプラ(Deepak Chopra)など。

JanB:マクドウガル博士には2回声をかけましたが、忙しさを理由に断られました。ご自身でリトリートをコスタリカで行い、カリフォルニアではずっとご自身のプログラムを開いています。

JohnB:ディーン・オルニシュにも声をかけましたが、彼(あるいは彼の妻)は船に乗れないみたいです。別の問題としては、私たちはビーガン食を勧めてくれる講演者に来て欲しいのですが、彼は魚の油を勧めたがります。ディーパック・チョプラに関しても、こちら側の希望とうまく合致しないようです。

J:それは彼が霊的なことをもっと勧めたがるからですか?

JanB:そうでもないです。クルーズでも霊的なことは行いますし。

JohnB:ただクルーズではメイン・イベントではそれはしないですね。チョプラはメイン・イベントとして開催する必要がありますので、小さい会場で開催するわけにはいきません。また、彼はアユールベーダー系の内科医で症状によっては肉や乳製品を時々勧めるので適切な人選ではないと思っています。

J:クルーズにアクティビスト(行動家)はいました?

JanB:ある年、4、5人の倫理的なビーガン食実践者が参加しており、他の人と食べ物について対立していました。概して多くのビーガン人は動物愛護からビーガンになり、やがて健康と植物性をベースとした全粒食について学び始めます。発展過程があり、今は健康に関心を持つビーガンの人が沢山増えてきています。昼食時に若いビーガン食の人たちと話をすると、彼女は他の友人と共に健康や生態系への関心を理由にビーガン食をしているようです。倫理面に関心を寄せて最初はビーガン食を食べていたようですが、今はジャンクフードのビーガン食を食べるのではなく、健康に良いビーガン食をどのように食べるかということに関心があるようです。

J:クルーズを開催するに至った最大の動機はなんですか?

JohnB:哲学的な考えでは、宇宙が機会を与えてくれるということです。サンディーや私が何かアイデアがあり、それを計画したわけでは全くありません。船の上でのカンファレンスに参加したい人がいるとは想像できませんでしたが、どうやらそれに対するニーズがあるようです。味噌工場も同様に、それに対するニーズがあったのです。

J:小規模でスタートして、ニーズを満たすことで大きくなっていったのですね。

JohnB:宇宙が有機的にニーズを組み立ててくれます。実際、サンディーと私はマクロビオティック・クルーズを開催しようという話をしていましたが、マクロビオティックの世界だけに留まっていては大きなイベントになる潜在性はありませんでした。それが大きくなるキッカケとなったのはベジタリアン・タイムズ誌との出会いです。2回目のクルーズの際に彼らとパートナーを組み、広告に「ベジタリアン・タイムズ誌協賛 海上でのホリスティック・ホリデー」と載せました。彼らの雑誌でもクルーズの広告を入れてくれましたし、HP上でもプロモーションをしてくれました。そうした媒体を通じてクルーズのことを知った人が沢山います。それから分かったのは、クルーズで出される食べ物を食べられないけどもクルーズに参加したいという人が何千といることです。そして彼らもクルーズに申込み始めました。

J:クルーズに参加した人はどのような影響を感じていますか?

JohnB:慢性病や深刻なガンなどから見事に快復された人がいます。ベティ・ホーエン(Betty Hoehn)が良い例です。彼女はいつもリカバリー・パネルのメンバーにいます。

JanB:ある年、ベティはクルーズに参加したかったのですが、病状が酷く参加できませんでした。翌年は症状が悪化していました。最初は慢性リンパ性白血病と診断され、二度目はリンパ腫と診断され、余命わずかだと言われたそうです。

JohnB:私たちが一度だけ広告を出した雑誌をたまたま手に取ったみたいです。その雑誌は地域住民向けの雑誌で、全国誌ではありませんでした。たまたま適切な場所で、それを手に取ることができたのです。

JanB:クルーズは3月で、その後5月にリンパ腫と白血病から快復したとの電話を彼女からもらいました。クルーズ船上でマクロビオティックを真面目に実践し、コンサルテーションを受け、料理教室にも参加していました。数ヵ月が経つ頃には悪性細胞の数などが大幅に減り、その数ヵ月後には肥大した脾臓が正常サイズに戻っていました。ベティは2007年か08年に初めて参加して以来、毎年参加しています。今は健康体そのものですね。

JohnB:彼女の夫もクルーズには参加し同じ食事をし始めると、血圧は下がり、血糖値も下がり、PSA(前立腺特異抗原)も下がりました。こうしたことはよく起こります。ビーガン食の女性が肉食の夫を一緒に連れてくる。本当はクルーズに参加したくなく、どのクラスにも参加するつもりはなく、どの食事も食べるつもりもない夫は参加費を値切ろうとも思わない。そうした人たちにはクルーズに乗り、いくつかクラスに参加し、すこし食事を食べた後にどんな変化が見られるかを観察するように伝えています。ほとんどの場合、船を降りる頃には二人ともビーガンになり、体重が減り、気持ちがよくなっています。

JanB:ある年、マクロビオティックを実践している娘を持つ夫婦が参加しました。クルーズ船上で提供する何にも関心がない彼らは、提供される食事は何も手を付けず、クラスも受けないため参加費の値引きを要求してきました。その時は彼らの要望を聞いてあげましたが、その後彼らから教訓を学びました。クルーズの最後に彼らからメールをもらいました。「素晴らしいクルーズに参加することができ、私の人生は変わりました。プログラムから提供された食事しか食べず、全部のクラスに参加し、コンサルテーションを受け、いろいろなことを経験できました。」結局彼らは参加費を全て支払ってくれました。この、クルーズで他人と時間を共有し、食事を食べ、クラスに参加することの影響力の強さを表す最も良い例だと思います。

J:熱中できますね。大勢の人たちと食事会場に入れるのが大好きです。家族と一緒に来たら同じテーブルに座っていなくちゃいけないけど、ここでは何百人の中から一緒に座る人を選ばなくちゃいけないもの。

JohnB:意図的にどこにでも座っていいように思います。同じ場所にずっと座らせる船もありますが、私たちのクルーズは人々の出会いの場でもありますし、コミュニティ意識を持ってもらえるよう努めています。

J:コミュニティ意識はとても心強いです。他の人たちはどのように出会いを結んでいったのでしょうか?

JanB:クルーズのおかげで結婚式を開けた人たちもいます。ジャネット・ヴィットは2回目のクルーズの際に船上で結婚しました。ロサンゼルスから来た別のカルペル夫妻は3人の娘を連れてきました。そのうち、2人の娘が船上で婚約者に出会いました。一人でクルーズに参加したい人にはルームメートを選べるプログラムも提供しています。どんな人とルームメートになりたいのか選択肢を与え―自分と同じ国や地域の人、同じ年齢の人など―お互いに連絡を取れるようにしています。

JohnB:素晴らしい友情が生まれました。私の姉は集中治療室の看護師ですが、2回目のクルーズに参加した際に女性の内科医の人とルームメートとなるように手配しました。8年前になりますが、彼女たちはまだ連絡を取り合っているようです。妹もクルーズに参加しました。美容師の彼女は12人の従業員を抱える美容室を開いています。彼女の専門はヘアカラーですが、食べ物の勉強をするために乗ったクルーズ船で、結局、化粧品の毒性について知ることになりました。シェリー・ロジャーズ博士(Dr. Sherry Rogers)も参加しており、彼女が発表したプレゼン資料の中で、青い舌の化粧品専門家が紹介されていました。その資料を見た後、妹は自分の美容室を売り、完全にライフスタイルを変えました。

J:クルーズは今後大きくなりますか?船全体がプログラムで使われるようになりますか?

JohnB:来年は大きくなります。これまでは食事場内の荷物移動の問題で船の半分だけしかプログラムで使えていませんでした。ディナー時には二つの座席指定時間があり、6時からの前半、8時からの後半があります。二つの会場には1400人が着席できます。会場が満員で座席が確保できなかったので今年は100人が参加できませんでした。
 2014年には船の半分の収容人数は1750人の船に乗るようにします。この船をチャーターするには最低でも2000人を集める必要があります。1800人集めても費用全額を賄うには不十分です。財務的なやりくりですね。今年1400人集められたので、来年は1700人は集められると踏んでいます。その後は・・・どうでしょうね。

J:クルーズの仕事はご自身のミッション(そう呼べるのであれば)とどのように関係していますか?日本を訪問し、味噌作りを学び、たくさんの本を書き、アメリカン・ミソ・カンパニーを立ち上げてきましたよね。今はもっとたくさんの人たちを教育し、気づきを与え、たくさんの人たちに影響を与えています。これはずっと望んできたことなのでしょうか?あるいは機会が回ってきただけなのでしょうか?

JohnB:確かに自分の性格を変える大変革な出来事です。基本は大人しい人物ですし、それほど社交的ではありません。クルーズでは1400人を招待していますが、家では夕食に2名を招待することも稀です。

JanB:たぶん常に電話やメールなどで相談にのったりしているからなのかもしれないですね。プライベートな時間が必要かもしれないですね。

JohnB:それでも誰かが学びたいと思って来れば情報を与える必要があります。自分は情報を持っていてそれを与える相手を探しているというよりも、人々が情報を欲しているんです。このクルーズは教育を受けたいと思っている人が教育を受けられるチャンスを提供しています。私やサンディーや他の何かを見つけにクルーズに来ているわけではありません。

JanB:私たちの目標とも実際には関係しています。たくさんの人を助けたいという私たちの望みと確実に関連があります。CME(医学生涯教育・継続的医療教育)プログラムではより多くの人をクルーズに送ってきています。ドクターが他のドクターの研究を聞き、それに触発されたドクターが自分の診察方法や患者への対応方法に影響を及ぼす。このステップが発展していくのを見るのは救われる思いです。

JohnB:奇跡もありました。例えば、キャンベル博士がエッセルスタイン博士について話した後、私たちは彼をクルーズに招待しました。そのすぐ後、クリントン前大統領がビーガン食に転向し、彼の名前を挙げ、エッセルスタイン博士がCNNに登場しさらに有名になりました。その後(フォークス・オーバー・ナイブズ~いのちを救う食卓革命)Forks Over Knivesという映画が上映されました。私たちが彼を招待したい際には彼のことは全く知りませんでした。彼が有名になると、350人が新たにクルーズに参加しました。誰も予想などできませんよ。

JanB:機会が巡ってきたわけですね。

J:その一員になれ光栄です。ありがとうございました。


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ジョン、ジャン・ベラミー夫妻は、伝統的な日本食のヒーリング・パワーに関する一流の指導者です。1979年、日本に住み、直に手製の味噌作りを約1年学んだ後、世界的な伝統味噌メーカー、アメリカン・ミソ・カンパニー(AMC)を設立。80年代から日本食をテーマに研究し130冊以上の記事をイラスト入りで執筆。Cooking with Japanese Foods、Culinary Treasures of Japan、Clearspring―The Real Taste of Japan、The Miso Book、Japanese Foods That Healが代表的。米国の東海岸を拠点に本物の日本食に関するレクチャーをして回っている。毎冬、サンディー・プケルと一緒に、マクロビオティック料理、健康な生活、ホリスティック医療、ヨガ、瞑想、指圧、ピラティス、ナチュラル・ビューティ教育の専門家を集め、一週間に渡るヘルス・クルーズを主催。ノースカロライナ州サルーダ在住。
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「船上での大変身(Profound Transformations at Sea)ジョン、ジャン・ベラミー夫妻とのインタビューAn interview with John and Jan Belleme」は日本CI協会・編集部が和訳したものです。

GOMFの連絡先は下記となります。
E-mail:gomf@earthlink.net
英語版を読みたい方は下記のウェブサイトをご参照ください。

2013/08/29

低体温について

来る12月15日に第5回医学シンポジウムが開催されます。
今回は渡辺昌先生に加え川嶋朗先生にご出演いただくこととなりました。
先日川嶋先生と対談をさせていただきましたがとても有意義なものとなりました。
(対談の模様は月刊マクロビオティックに掲載いたします)
体温を上げれば免疫力や代謝が上がり健康に良いことは知られるようになりましたが、これは生活習慣で十分に実現できることなのです。
なにも難しいことではなく、早寝早起き、身土不二に沿った食事、体をよく動かす、よく噛んで食べる等が大事です。
低体温に負けない体質というのはつまり陽性な体質ということで、これには日ごろの習慣で作られます。

いち早く体温に注目した川嶋先生はこれをアメリカで発表し、大変な反響を得ましたが、やはりこれを国内で広めたいと尽力なさっています。
是非みなさまに医学シンポジウム及び月刊マクロビオティックで川嶋先生のお話を聞いていただきたく思います。

2013/08/10

伝統食の意味

水を分解すると水素と酸素になりますが、水素と酸素をいくら調べても水のことはわからないのです。
同じように体内の消化液をどんなに調べても体の中で何が起こっているのかということはわからないのです。
ですから食べ物は伝統的に食べられてきた、保守的とも言えるものが良いと最前線で活躍する研究者が言うのです。
科学実験というのはそのシチュエーションで起こる結果の証明にはなりますが、世界は絶えず変化していきますから同じシチュエーションというのはあり得ないのです。
私自身が若い頃にやってうまくいったことを現在同じようにやってもうまくいくとは限らないのです。

2013/08/09

マクロビオティックと東洋医学レポート「気血水と指圧(理論と実技)」 

7月28日に開催されたマクロビオティックと東洋医学の内容を一部ですがレポートいたします。

①気とは
「元気」や「精気」と言うが、これらは腎に蓄えられる。
作物を食べることで水穀の精微を取り入れ、それが胃から肺に上り、肺の清気と混ざり胸の位置で宗気となり、血や水を全身へ巡らせる。
気には大きく分けて「先天の気」と「後天の気」があるが、先天の気は有限であるため、良い空気(清気)と食物(水穀の精微)を取り入れて後天の気を養うことが必要。

②血とは
食物が小腸で吸収され、血となり心へ送られる。その後気と共に全身を巡る。

③水とは
津液ともいい、気・血以外の水分である。
アトピーは皮膚の病気ではなく、水滞、水毒によって起こる

④指圧の実技
指圧の際の正しい体勢、体重の載せ方等
手のひらにあり、様々な効果が期待できる「合谷」、夏バテに良い「裏合谷」を使っての実践

⑤参加者の感想
・気、血の巡りを良くするだけでなく、気、血そのものをしっかり養うために食の大事さを改めて認識しました
・自己流でマッサージをやっていたが、今回ポイントを教えていただいて参考になった
・正しい姿勢でやると力が必要なくできることを体感したので家でも実践してみます

たくさんのご意見、ご感想ありがとうございます。

次回は8月25日 身体観と指圧(理論と実技)です。

◆日時:8月25日(日)14:00~17:00
◆場所:日本CI協会2階ホール(渋谷区大山町11-5/電話03-3469-7631)
◆受講料:【 単発  】日本CI協会会員/4,500円(税込)、一般/5,000円(税込)
◆持ち物:筆記用具
◆連絡先:事務局:日本CI協会
     TEL03-3469-7631 / FAX:03-3469-7635 / E-Mail:j-info@ci-kyokai.jp

*都合により、講座内容等が変更になる場合がございます。ご了承ください。