子どもの頃学校で習った科学的な捉え方では、自然と科学を分け、何か問題に直面した場合自然を変える、または征服しようとします。
例えば病気になると黴菌を殺したり病原を除きます。
そのためには自然のメカニズムを知ることが必要となり、それによって科学の発展があるのです。
東洋の伝統的な捉え方では、いかに自然と調和し、また従うかが重要です。
この場合病気になると食事を腹八分目にするとか、養生によって自分を変えるのです。
それには自然のメカニズムを知ることは不要であり、そのかわり自然の変化を感じ取る必要があります。
易には陰陽という概念があり、仏教には不二論という概念があります。
この二つは根本は同じものでありますが、桜沢如一は西洋に広めるために易を用いました。
当時も西洋では有識者達は易を学んでおりましたので、説明するのに都合がよかったのです。