2012/07/10

二元論


二元論といえばデカルトが有名ですが、この二元論では精神と物質を分ける、つまり人間は特別な存在であるとして人間と自然を引き離したのです。
マクロビオティックでは人間と自然の生命原理は同じであり、人間と自然は分けることができないと考えます

私は以前自然塩の製造に携わっておりましたが、その頃精製塩の製造に関わる学者や子育て中のお母さん方達の前でアサリの砂抜きの実験をいたしました。
アサリの砂抜きをする際の塩を、精製塩と自然塩で比べてみたところ、自然塩を使った方がよりアサリが活発に動いて早く砂抜きができるというものです。

学者はアサリは海水に住む生物であり、にがりを含む塩で活発に動くのは当たり前である。
確かに自然塩はミネラルを含むが野菜等も多くのミネラルを含むため、敢えてミネラルを摂るために自然塩を使う必要は無く、むしろ衛生的な精製塩を使うほうがよいという主張でした。
つまり、人間とアサリの生命原理が別だと考えているのです。

帰りにお土産用として自然塩、精製塩問わず様々な塩を置いていたのですが、アサリの実験を見たお母さん方は自然塩ばかりを持って帰るのです。
精製塩のように真っ白でない自然塩の色を見て、学者が不衛生な不純物と言ったにも関わらずアサリが活き活きとしていた自然塩を好んで持ち帰ったのです。