2011/08/30

Lima Cafe 9月!

猛暑だ!節電だ!とぼやいておりましたが、気が付けば季節は秋ですね。
8月はお休みしましたLima Cafeですが、
9月からはまた元気に営業いたします!

9/1(木)9/2(金)12:00~17:00
日本CI協会2Fホールにて

さて、今回はリマ・クッキングスクール上級講師森先生の登場です。
実は森先生、おいしい蕎麦を打つことでも有名?ですが、
パン焼き名人でもあるんです。
そのパン焼き名人森先生が挑む今回のカフェ。
気になるメニューとは!

・サンドイッチプレート 780円
①森先生特製のベーグルやフォカッチャにカレー風味の高野豆腐カツ、
バジル風味のマッシュポテトをサンドした、ボリューム満点のサンドイッチ。
もはやサンドイッチ伯爵の食べたような、ひとくちサイズではございません。
②トマトソースのパスタ
③ひよこ豆と胡瓜のコロコロサラダ
④コーンスープ

・毎回好評即日完売!のマフィン 各300円
ソイミルクティマフィンとオレンジマフィンの2種

・ドリンク 
ソイラテ 300円
穀物コーヒー 200円

ぜひぜひ皆様のお越しをお待ちしております!

2011/08/17

難あり有難し

桜沢先生の生の声(『判断力の話』)がYou-Tubeにアップされました。初めてお聞きなる方もいるかと思います。先生の実際の声もさることながら、話の内容にも感動を覚えます。是非、みなさん一度お聞きになって下さい。


http://www.youtube.com/watch?v=CB33-tRMCOk&feature=youtu.be


『判断力の話』のなかで、先生は「陽性なる方法」について問われ、「難あり有難しですね」と応えておられます。


マクロビオティックの目的とも関係するこの応対は特に大事です。つまり、その目的は陰陽判断力を向上させていくことで以前はできなかったことが、できるようになる、ということです。現在、自分が陰(陽)性だから逆に転回すればよい、その際に、そもそも自分がどちらの性のなかを判断する力がないとどうしようもありません。


他人の判断力を借りた判断力では真の自由を手にすることはできません。マクロビオティックの目的は好きなことを精一杯できるようになること、自由な人生を手に入れることです。現代人は肉食過多で陽性をもう摂ることができないから、陰性なもので凝り固まった陽性な性質を溶かす必要がある、と言われていますが、果たしてそれも本当でしょうか?人間の血液は75日で入れ替わります。古い血がそのまま体内に停滞して対流しているはずがないのです。であるならば、陽性(陰性)過多の状態がずっと継続していると思わされることもおかしいのです。人間の身体は常に変化しており、それを司っているのが食べ物です。体質は食事で変わる、このことが11月23日に開催されます、医学シンポジウムでのテーマでもあります。


マクロビオティックの目的を自分の生活に実装することで、真に健康で自由な生活を営むことが出来るようになります。是非、他人の判断に頼らずご自身の判断力の向上を目指して下さい。その前に、まずは『判断力の話』を聞いてみましょう。













2011/08/13

Seasonal Energy: Late Summer (季節のエネルギー: 晩夏)



ジュリア・フェレー


伝統的な中医学では、自然界における普遍的な移ろいを表すために五つの変化という考えを採用しています。五つの要素、五つのエネルギー、五つの段階、五つの季節などと時に呼ばれているこれら五つの変化は、 私たち人間の身体、心、そして魂レベルにも影響を及ぼしています。これらの移ろいとの調和を図ることによって、私たちは健康を増進し、バランスを保ち、情熱を持って人生を歩むことができるのです。





晩夏は誰しも好きな季節です。それは、この季節が暑いからという理由のためではなく、この季節特有のネルギーにその理由があります。晩夏は休暇の季節であり、一年における活動と休息、あるいは外で活発に遊んだ後の午後の昼寝のような、バランスを取る時期といえます。晩夏は午後の一服の時間帯であり、その日の仕事を切り上げる前にウォータークーラーの前で一息つく時間帯です。8月は夏の土用と呼ばれ、新しい学期が始まる前の最後の休暇時期をビーチにくりだし、リラックスして楽しめる最後の時期に相当します。

五つの段階を把握することにより、エネルギーが一体どのようにして、なぜ私たち人間の身体に体現されるのかがわかります。この五つの段階とは、一年というサイクルの顕著な特徴であり、自然界の流転、つまり誕生の春、成長の夏、収穫の秋、そして衰退の冬を表しています。私たち人間も同様にこの流転を体現しており、それは表1に見ることができます。




Body-身体
 身体は季節に反応します。土用の時期はエネルギーのバランスが取れている時期であり、夏真っ盛りの急速な拡散期と秋の兆候を垣間見ることができる収束期の初期段階との間にあたります。庭に視線を移すとそのことが良く分かります。たくさんの果物や野菜が実を結び、植物の青々とした色が見られなくなります。五つの要素の中で土用に対応するのは土であり、それは物事の土台となるエネルギーと継続のエネルギーの象徴です。私たち人間は、土壌を耕し、家を建て、土の上を歩き、行動し、移動するなどし、土という要素をベースに生活しています。土は全ての生命の母体であり、食物を創り、朽ちていくもの全てを受け入れてくれます。

 身体は季節に対応しています。私たちは晩夏に、夏の太陽や野菜、そして心地良い天気により活気づけられ、たくましく健康になるといいます。夏の強烈な暑さが和らぐ晩夏には天気が穏やかになり、身体を動かすのにも知的活動を行うのにも最適な時期です。天気が極端に暑すぎたり寒すぎたりすると、それに対応するだけで身体が参ってしまうことが多々です。晩夏は強烈な熱気の後の時期であり、まだまだ暑い日があるにしてもそれは稀であり、思考するのに最適な時期です。一年の他の時期ではなくまさにこの時期に休暇を取ることで、より深層レベルにおいて精神と肉体の統合が活発化する契機となるのです。

 晩夏の風味は、食べ物のなかで大部分を占めている甘みです。甘みとは砂糖の甘みではなく、満足感が得られる甘み、つまり長くご飯を噛むことで口の中に広がる甘みです。対応する臓器は胃、脾臓、膵臓です。膵臓は、血糖値を制御するホルモンであるインシュリンを排出する臓器です。脾臓は血を監視する臓器です。中医学では、解剖学的な意味での臓器というよりも、消化器官としての碑臓を捉えており、食べ物からエネルギーを受け取り、抜き出すという二元的に機能があると考えられています。

 このことを象徴的に表しているのが胃です。胃は空洞の臓器であり、その中に食べ物が入り、そこで消化液と混ざり消化されます。胃は授受の場、つまり、食べ物を食べ、その栄養分を身体に還元する臓器です。

 晩夏のエネルギーにもこの象徴性が表われており、それは拝受の時期、活動と休息の時期、外向性と内向性の時期、やる気に満ち満ち活発に動き回る時期と足を止め休息をとる時期などに相当します。

Mind-心
 心も季節に反応します。晩夏は心のバランスがとれる季節であり、活発に考える季節であるとともに、心地よくリラックスもできる時期です。この傾向を垣間見る一つの方法としては、その年の初めにたてた目標のうち、すでに達成してきたことを思いだすことです。何を達成し、何がまだ残っているのか?それは晩夏の庭のようなものです。植物は食べ物を創ります。まだまだ満開の状態のものもあれば、枯れたものもあり、これから実を結ぶものもあります。

 晩夏のエネルギーが安定すると、私たち人間も満足感を覚え安定してきます。エネルギーが不安定だと、喜びをまったく感じません。おそらく私たちは、落ち込み、不満になり、文句を言うようになります。食べすぎた後に未消化の状態のままだと胃が苦しいと感じるように、不安定なエネルギーは心配を生みだします。この時期、心を安定に保つ上で重要なのは、活動と無活動の適切なバランスを探ることです。つまり、活動をしつつも、やり過ぎないよう注意することが重要です。

Spirit-魂
 魂も同様に季節により養われます。レニー・ルビンは占星術的に見た場合の夏と晩夏の意義を次の例を挙げ私に教えてくれました。7月から盛夏の時期はかに座にあたり、月と関係のある時期です。8月から晩夏の時期はしし座にあたり、太陽と関係のある時期です。このふた月は絶妙な影響力を保ち、晩夏の土のエネルギーを安定させると同時に、互いの月を安定させます。かに座は身体を養う月であり、しし座は魂を養う月です。

 レニーによれば、かに座の月には細胞の奥深くのレベルで身体が癒える機会が訪れ、心臓が強くなり、循環が活発になり、エネルギーが鼓動します。しし座の月は、心をさらに開放することで周りの人に対する愛情を深めていく月であり、関係を築き、魂を癒す月です。

Foods-食べ物
 晩夏のエネルギーを生活に取り入れる方法の一つが食べ物です。身体、心、魂を養うことができる食べ物を選びましょう。具体的には次のように挙げられます。

1.Adequate nutrition-適切な栄養

甘み。甘い食べ物からの過剰摂取ではなく、適切な栄養から甘みを得ること。過ぎた甘み、とくにデザートや甘味料からの甘みは、実のところ、胃を傷つけてしまう。他の季節のときのように、晩夏においてもたべものとの関係は、またちょっと異なるものとなる。ほかの季節では、お勧めは風味の量をすこし増やすこと-春にはより多めにレモンや梅干しのような酸味をとることや、夏にはより多くの苦味を緑の葉もの野菜からとることである。晩夏に向けては、甘みを上手にとりいれる慎重さと、献立にバランスよく生かすことを助言する。酸味、苦味、甘み、塩味、辛味といった全ての風味を組み込み、甘みを最優先にさせることは避けること。そうすれば、消化器官はずいぶんと快適になるだろう。
 
甘みを組み込む方法としては、穀物や植物性たんぱく質、良質な脂質から得るやり方がある。こうした食べ物は、完璧な栄養を引き続き摂取する際の補給源であり、満足のいく甘みを摂取するうえでのベースとなるものである。カボチャ、人参、サツマイモなどをとってもみても分かるが、果物や野菜は甘みに満ちている。晩夏はこれらのたべものを食べられる一番いい季節というだけではなく、桃をたべる機会があり、一口ずつ味わうことを意識しながらも寛いで食べられる時でもあるのである。

ここにはいくつかの風味を得る方法を載せてある。甘さはもちろん、すくなくとも他2種類の風味を毎日プラスできるような多様さを、あなたなりにベストを尽くして組み入れてほしい。




2.Cooking techniques-調理技術
食べ物の持つ甘さを引き出す調理技術を使おう。それには、煮たり、塩を使った調理、ソテーや湯通し、短時間の蒸しあげ、といったことをする前に、穀物や豆類は水に浸けるなどがある。赤玉ねぎ、生の人参、トウモロコシ、そしてトマトも入れた穀類と豆のサラダを作ろう。これなら果物や野菜を十分な量消費できるだろう。新鮮なサラダは、晩夏のエネルギーや消化器官を、鎮静、リフレッシュさせてくれる。レモンと梅干し、そして酢を使ったドレッシングは特に美味しい。

風味を増し、暑さに順応する体作りのためにはスパイスを使うといい。カレーやチリペッパーは熱を払いのける働きのあるスパイスで、夏の気候や熱を溜め込みやすいからだの人にはうってつけだ。しょうがとにんにくは熱を保つという温める働きのあるスパイスで、涼しい気候の間、体内の温かさを確立させたい時に役立つ。ほかのハーブやスパイスは消化力を増進させる効果に優れている(これは全般的なことと、夏の効用の両方に言える)。クミン、コリアンダー、ターメリック、バジル、パセリ、ミントそしてシラントロをためしてみるといいだろう。

新鮮な空気の中、キャンプやソーラークッキング、バーベキューなど晩夏は屋外で料理するのに最適な時期である。たとえばトウモロコシの丸ごとや、きのこにピーマン、玉ねぎなど沢山の野菜をそうするように、魚も非常に美味しくグリルできる。もしあなたが完全菜食者で、裏庭での料理を億劫がることもなければ、便利なものがたくさんでているので、それらを探して屋外料理に気軽に参加してみてはいかがだろう。多くのエリアでは、晩夏は夏と似ており、余分な熱を生み出してしまう調理法を避けることが重要になる。しかしながら、晩夏がより涼しい気候へ進むように、調理方法も、長めに煮込んだものや、焼いたものを組み入れつつ、すこしずつ適応させていく。

3.Local seasonal foods-地元でとれる季節のたべもの
晩夏は季節のたべものが豊富な時期である。ファーマーズマーケットは最盛期だ。種類の豊富さを上手く利用して、ナス科(トマトやピーマンなど)でない野菜を探し出そう。オクラはブラックアイドピーやサヤインゲン、きゅうりのように素晴らしい野菜である。

メロン類は手に入れやすさや新鮮さでは絶頂期である。メロンやスイカは午後のおやつ向きの完璧な軽食になる。メロン類は水気があり、他の果物よりも甘みが少ない。メロン類の消化は早く、胃袋が空っぽの状態ならば20分以内で消化されていく。最適な消化のためには、メロン単独を食べること。豆を使った料理のあとにメロン類を食べることは特に避ける。豆の長時間消化に加えて、メロンのすばやい消化はガスやおなかの膨満感を作り出してしまう。

4.Other foods-他のたべもの
地球のエネルギーのためにいいたべものはカボチャ、雑穀、サツマイモ、そしてカボチャの種である。これらのたべものをほかの穀物、豆類、そして野菜と組み合わせて、こまめに食卓にのせてほしい。主題は「調和」だということを覚えていて欲しい。そのために色々な種類のたべものや調理技術を使うのだ。

晩夏は一年のうちの一番賑やかな時である。もしもあなたが晩夏の時期に、消化不良、肌のトラブル、アレルギーというようなアンバランスさを抱えているなら、不快さを対処するにはたべものがどのように働くかをじっくり考えるといい。動物性食品と/あるいは砂糖が入った食品を最小限にし、大部分を植物性食品主体とした食事療法は健康にたいして伝導性があり、またたくさんの共通した問題を取り除く助けとなる。もしもあなたが健康な状態で、特定のアドバイスを望んでいるなら、有資格の健康管理者によるアドバイスを探すといい。多くのマクロビオティック指導者やほとんどの伝統的な中医学実践者は、季節のエネルギーとその提案について相談にのっている。

Black Eyed Peas with Seitan-ブラックアイドピーのセイタン添え
出来上がり:約3カップ分

私が8年生のとき、私の家族は南テキサスに暮らしていて、そこで私たちはしょっちゅうバーベキューや美味しい南部料理やテキサス流メキシコ料理をもてなしていた。

ベーコンを添えた新鮮なブラックアイドピーの皿がたくさんのテーブルを美しく飾ったものだ。これは、その皿を私なりにつつましやかに再現したものである。ごはんや、パスタサラダ、ゆでたトウモロコシ、そしてグリーンサラダなどと一緒にお出しするといい。バーベキューなら、サーモンを焼いたものもいいだろう。
 
・新鮮なサヤつきブラックアイドピー:1パウンド
 ・海塩:小さじ1/41/2
 ・セイタン:1/2カップ
 ・葛粉:大さじ2
 ・揚げ用のココナツオイル

ブラックアイドピーのサヤを外す。豆をフライパンにいれ、かぶるくらいに水をさしたら火にかけ、茹でる。柔らかくなるまで煮る。もし豆が新しくて緑色なら10分ほどで調理できる。もし豆が古くベージュ色なら30分ほどかかるだろう。豆を覆うくらいを保つように、必要に応じて水を足す。柔らかくなったら塩を足してさらに5分ほど煮る。

そうしている間に、セイタンをひとくちサイズにスライスする。葛粉をまぶしてココナツオイルで香ばしく揚げる。豆が仕上がったら、水気を切り、セイタンと混ぜ合わせて出来上がりだ。


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Seasonal Energy: Late Summer(季節のエネルギー:晩夏)」は日本CI協会・編集部が和訳したものです。


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