自分の心を使っていますか、使われていますか?
体と心は不可分といわれます。お互いに繋がっており、お互いに作用しています。
どちらが良い・悪いというのではなく、どちらにどちらの先鞭を取らせるかということです。
私たちは大概、体に心を奪われがちです。現象界に生きている私達にはどうしようもないことかもしれません。でも、心に体をコントロールさせることも可能です。それが「直感」であり、「考える前に体が動く」ということです。
この直観力が大切な理由は、私達の日々の生活は不確実性の渦中にあるからです。想定外の出来事だらけの世の中で物事を事細かに分析していき、それに基づき実生活を送っている人は稀です。そんなことは出来ないし、できたとしても主観的な条件設定の下、限定的な「実験室」において可能です。私達の社会全体は「実験室」と呼ぶには余りにも広大で、不可知な領域が無限大に広がっています。その社会という実験室の中で頼りになるのは、自らの直感に他ならないでしょう。
たまには体に身を任せ、心を体の奴隷とすることもいいでしょう。それが楽しいのですから仕方ありません。ですが、その弊害もあります。弊害はあらゆる形で起こります。歳を重ねるにつれて体が動かなくなるのは、心が体の主人となっていないからです。ですから、そうすればよいのです。ですが、一朝一夕にはできません。判断力の向上は絵空事ではなく、日々の積み重ねです。直感力はどれだけ多くの情報に触れているかではなく、必要な情報にどれだけ多くふれているかとどうか、そしてそれの実験と反省により磨かれます。その判断のコンパスを陰陽に委ねれば、物事はよりクリアになります。
心と体、どちらを主人にしても良い・悪いはありませんが、できればその師弟関係を操り、人生を謳歌できる術を手にしたいと思いませんか!?