2012/12/28

食の自由

先日ヨガの専門誌から取材を受け、七号食についてお話しました。
(七号食について詳しくは幣協会出版「ゼン・マクロビオティック」ご参照ください)

七号食というのは始めは苦しいのですが、ある段階から楽に出来るようになります。
玄米を食べる方の多くの方が腹持ちが良い、間食をしなくなると感じています。
白米だとたくさん食べなくてはならなくなり、それは食べるというより食べさせられるといったほうが正しいでしょう。
マクロビオティックは自由に食べ物が食べられなくなると思われがちですが、見方を変えればそれは食において自由を取り戻しているのです。

葉緑素が太陽エネルギーから炭水化物やたんぱく質を作るように、生命は太陽エネルギーによって生かされています。
日光は赤(陽性)から紫(陰性)まで陰陽全てを含んでいますが、玄米も求心性、下降のエネルギーから拡散、上昇するエネルギーまで陰陽全てを含んでいます。
そのため玄米を食べると余分なものがいらなくなりますが、白米だとそうはいかず不足を補うために色々食べたくなってしまうのです。

以前、和食の料理人である道場六三郎氏の一番弟子の方とお話する機会がありました。
彼のお父様は玄米食をされているらしく、彼はマクロビオティックはお酒が飲めないことが一番辛いといいました。
普段玄米と少しの副菜を食べていてたまに飲むお酒がなんとも美味いんだよと言うと彼はとても喜びました。

何でも食べるというのは本当の自由ではないのです。