2012/10/14

生きる、生かされる、生かす


私も72歳になりました。
72歳というと桜沢がこの世を去った年齢です。
その72歳になった今人生を振り返ると、「生きる」「生かされる」「生かす」の3つの時期に分かれておりました。

「生きる」とはこの世に生まれ、親兄弟や学校、社会の中で自分の能力を知り、必死に生きた時期でした。

「生かされる」とは桜沢と出会い陰陽を学び、それを守ろうとし、気がついたら陰陽の奴隷になっていた時期でした。

「生かす」とは陰陽を自由に使いこなす。
肉や甘いものをたまには食べることもあるけれど陰には陽、陽には陰を用い、自由に陰陽で遊ぶようになった時期です。

現在毎月ボランティアスタッフと桜沢の資料を整理、管理する作業をしており、そのスタッフ達と妻の用意した食事を食べていたところ、あるスタッフから妻の料理で何が好きかという質問をされました。
私としては食事を全体的に見ているのでどれが好きということはないのですが、50年間妻の料理を食べてきて1度も玄米をおいしくない、飽きたと感じたことがなく、その点はとても感心しております。

よくご主人やお子さんが玄米を食べたがらないという相談を受けますが、その違いは何でしょうか?

特に子どもというのは強い陽性を持っています。
私の子どもがまだ小さい頃、親戚の家に行ってスイカを出されたとき子どもが普通は食べないような皮に近い青いところまで食べました。
親戚には「スイカなんかを普段食べさせないからスイカの食べ方も知らないじゃないか」と怒られてしまいましたが、陽性な子どもにとってはより外側の陰性な青い部分が単においしかったから食べただけのことなのです。

日本人の大人に合う陰陽である料理教室で習う料理は子どもが食べたがらないのは自然なことです。

その陰陽の違いを考慮し、料理教室でならったことを応用してきたから私も子ども達も飽きずに食べ続けることができたのです。

陰陽の奴隷にならず、自在に使いこなし、遊びましょう。