正義とは何か?
善悪の判断はいかになされるのか?
物事を陰と陽で見た場合、そこには対立相補的な働きが備わっている。
一見対立しているかのように思われる物事でも、同時にそこには相補う(調和する)ものが存在する。
敵と味方を判断するのは難しい。
正しい事と間違っている事を判断するのも難しい。
「感謝されないなら助けなければよかった。だから正義は存在しない。」
あまりに短絡的な判断だ。
感謝すること自体は大切なことである。
しかし感謝を期待すること自体が目的ではない。
感謝の輪を広げていくことが目的である。
合気道の大家・塩田泰久先生は次のように述べておられる。
「自分を倒そうと向かってくる相手を友達にしてしまうこと、それこそが合気道である。」
まさにお互いの気を合わせ道を進んでいく、合気道そのものである。