正食協会元会長の岡田定三氏が他界されました。
また一人、生前の桜沢先生をお知りになる方が無限の世界に旅立たれました。
中国では孔子タイプの人物と、孟子タイプの人物がいるそうです。
孔子タイプの方は実業家、孟子タイプの方は無双家。
私も岡田氏もどちらかといえば孔子タイプの人間でした。
私としては頼りになる兄貴であり、尊敬できる先生という存在でした。
話をすると止まらなくなる点は共通しておりました。
生前、氏が執筆された著書「無双原理・易(新編集)」を手にとりました。
その中の一表現が非常に印象に残っております。
「対立相補」
昨今、口蹄疫や鳥インフルエンザなどの感染症に対しワクチンを投与するかどうかが議論に挙がっております。
一例を挙げると、感染した鶏を食肉として販売する業者はワクチン投与に反対であり、全て殺すことを主張していますが、感染した鶏が産む卵を販売している業者はワクチン投与に賛成しているそうです。そこに渡り鳥や野鳥の問題も関係してきた際、もう何がなんだか良く分からなくなります。
これらの問題は「ウイルス」というものに対する「ワクチン」という対処を行う考えが問題となっているのです。
「対立するものは何でも排除してしまえ」という考え方の限界は随所の見られます。
耐性菌の問題はバイオロジーの領域だけでなく、ソーシオロジオーの領域にも存在するのは明らかでしょう。
物事を相補の枠組みで捉える、即ち陰陽を活用し物事を捉えることが何よりも大切です。
それは何も難しいことではありません。
毎日の習慣と自分に正直になることが大切です。