2012/01/05

物質文明からの収穫

新年あけましておめでとうございます。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。

冬休みにアメリカへ行き、莫大な広さのアミューズメントパーク内で起こっている立体音響、レーザー光線、霧、花火、火、光などのあらゆる五感を楽しませる効果にたまげさせられると同時に物質文明の極みに様々な疑問を感じた。物質文明の極みはアメリカ最後の線香花火的体験と言うことが出来る。

現地では唯一、巻き寿しを食べた。他には肉とケーキしか食べるものがない中、本屋で見つけた西邨マユミ氏の著書と豆腐に関する本に強い希望を見出すと共に、日本も将来的に物質文明の極みとならぬよう強く願うばかりだ。

久司先生が講演で多くのアメリカ人がネイティブアメリカン(先住民族)に憧れていると仰っていたように、ネイティブアメリカンの文化はアメリカに浸透しており、どんなに西洋の文化が入って来ようとも、その土地の食べ物や文化は征服出来ないということも同時に理解出来た。

帰国時の機内でリミットレス(原題はThe Dark Fields)という映画を観た。ネタバレになるが、売れない作家が錠剤を飲んだら頭がフル回転し、一気に視界が開けるストーリー展開にマクロビオティックと似たものを感じた。

主人公が薬を飲むことで一生懸命部屋を片付けたり、タバコをやめたり、冷静になったり、5日間で本を書き上げたり、3日間で外国語を話せるようになり、途中、株を操作する大ボスと組んで命を狙われるシーンもあったが、彼は敵をギャフンといわせてしまう。

彼はそこで薬なしでも生きていける力強さや将来がわかる能力を身につけたのだ。最後はフラれた恋人と一緒になり、ハッピーエンドとなった。そのリミットレスという映画が大変面白く、アメリカ旅行の収穫となった。

今年が皆様にとってすばらしい年でありますように。