先日、平賀佐和子さんと京都で対談を行った。
現在は原爆を体験したご高齢者の語り手が少ない。
広島・長崎以降、私達人類は原爆を使っておらず、今後も使われない事を願う。
平賀さんのお話はとても貴重であり、人類の語り部として生で聞く言葉は文章よりも迫力があった。
桜沢の推奨するマクロビオティックではナンバー7(七号食)が推奨されているが、平賀さんはある時「ナンバー7は長時間やるものではない」と或る方から注意を受けたそうだ。
桜沢にその事について手紙を書くと、「またまた排他性依頼心」とだけ書いて平賀さんへ付き返されてきた。
ここで言う「排他性」とは人を信用することの出来ない頑な心であり、「依頼心」というのは他人に頼ろうとする脆弱な心で、いずれも自分で判断すると言う命の働きが放棄されている。
マクロビオティックは各人の判断を開発し、教えられなくても私達が暑い時には服を脱いだり窓を開けたりするように、食べ物の陰陽を理解する事で知恵、答え、生き方の全てが分かるツールの役割
を果たす実用弁証法である。
マクロビオティックは「自己判断」と「自学自習」することが必要だ。
物事を予測することや判断力は陰陽の訓練によって目覚め、時に陽性食で陽性に、陰性食で陰性にすることも必要であり、陽性過多や陰性過多になる事を恐れて、中庸だけを食べていたのでは判断力の訓練には不十分である。
時には冒険も必要なのではなかろうか・・・?
ナンバー7(七号食)について更にご興味を持たれた方には桜沢如一の著書「ゼン・マクロビオティック - 自然の食物による究極の体質改善食療法」(日本CI協会 1,575円税込)を推薦したい。