2012/01/20

マクロビオティックと自己管理能力

3.11の震災からもうすぐ1年が経とうとしているが、2万人もの死者が出た。

テレビ等のメディアでは想定外の事が起きたと騒いでいるが、想定の出来ない事を想定することはそもそも可能なのだろうか?

私達が震災に対する危機感を感じる中、畑村洋太郎氏によって書かれた「想定外を想定せよ」という大変興味深い本に出会った。

その本では、実際に災害が起こってしまった時を想定してどのように災害を対処するか、いわゆる企業で言うところのリスクマネジメントについて触れている。

例えば津波の高さだけでなく水の引き具合や流れや方向等の「全体」を見て考える事が必要であり、子供達に「自分の命は自分で守れ」と日頃から徹底教育する事を推奨している。

震災ではおじいちゃんや子供が心配で見に行った本人が津波に飲まれてしまう事が多々あったが、日頃から自分の身は自分で守り、個々が強くある事が必要である。

震災では世界一高い防潮堤を建てた地区が災害によって激甚化したが、人は常に高い防潮堤を建てることで安心してしまいがちである。

医学に関しても同じ事が考えられる。世間では西洋医学を絶対視して安心する事で逆に病にかかってしまう。

自然の力には逆らえず、病が蔓延する社会でマクロビオティックは個々が想定外を想定することを提案している。